コレステロール値が気になると、毎日の食事にも何かと気を使うもの。でも実は、手軽な朝食の定番シリアルも選択肢のひとつ。選び方次第では、悪玉コレステロール値の低下に一役買ってくれるそうだ。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。
コレステロール値が高いときに選びたいシリアルを管理栄養士が解説
シリアルのなかには、心血管の健康をケアする上で、特に有益なものとそうではないものがある。悪玉コレステロール値を下げるために、どのような商品を選べばよいのかを紹介しよう。朝食の定番であるシリアルにはさまざまな種類があり、栄養価や原材料の構成も大きく異なる。コレステロール値が高い場合、健康を維持するため、そして悪玉コレステロール値を下げるためにも、店頭でシリアルを慎重に選ぶことが重要だ。
水溶性食物繊維の重要性
店頭に並ぶシリアルは、どれも同じというわけではない。「『食物繊維が豊富』と表示された商品を、ただ手に取ればいいわけではありません」と、管理栄養士のAlexander Leritz(アレクサンダー・レリッツ)氏は米健康情報サイト「Verywell Health」でアドバイスしている。
同氏は、水溶性で粘性のある食物繊維を豊富に含むシリアルを選ぶことをすすめている。「ある特定の種類の食物繊維は、腸内でのコレステロールの吸収と再吸収を抑えるのに役立ちます」と同氏は付け加え、具体的には、オーツ麦やオートブランを使った商品を選ぶのがよいそうだ。
これらには、有益な水溶性食物繊維であるβグルカンが含まれており、1日3g以上摂取することで、悪玉コレステロールを著しく低下させる可能性があることが研究で示されている(医学誌『The American Journal of Clinical Nutrition』に掲載された研究によると、βグルカンを1日3g以上、摂取することで、悪玉コレステロールが約0.25mmol/L低下したという)。
オオバコ科の植物で、悪玉コレステロールを低下させるサイリウム(プランタゴ・オバタという名の植物で、粉末で販売されており、水を加えるとゼラチン状になる)を含むシリアルもある。
飽和脂肪酸に注意
一方、レリッツ氏はコレステロール値を気にしている人に、飽和脂肪酸を避けるよう呼びかけている(「Verywell Health」によれば、飽和脂肪酸は悪玉コレステロール値を上昇させ、心血管疾患のリスクを高める要因となる)。
「飽和脂肪酸が含まれていないシリアルも多いですが、グラノーラを使った商品などには、ココナッツ油やパーム油に由来する飽和脂肪酸が多く含まれている場合があります」と話す。
理想的なのは、ナッツや種子類、ナッツバター、オリーブオイルなど、心臓の健康に有益な不飽和脂肪酸(オリーブオイルやアボカドなどに含まれる一価不飽和脂肪酸と、魚に含まれるオメガ3脂肪酸などの多価不飽和脂肪酸の総称)を含むものを選ぶことだ。
また、パッケージの表示にも注意し、とりわけ「砂糖が原材料の上位に記載されているシリアル」は避けることが重要だ(「Verywell Health」によれば、レリッツ氏は、全粒穀物を主原料とするものを選ぶこともすすめている)。
シリアルだけでは不十分
コレステロール値をより適切に管理するためには、シリアルを慎重に選ぶことが重要だが、シリアルだけでコレステロール値を下げられるわけではない。
「ひとつの食品や習慣だけに頼るよりも、食事の改善をいくつか組み合わせることで、より大きな効果が得られることが多いのです」とレリッツ氏は説明する。そのため、豆類や色とりどりの果物や野菜、全粒穀物、ナッツ、種子類を豊富に取り入れ、心臓の健康に有益な食生活を心がける必要がある。
「もうひとつ重要なのは、飽和脂肪酸を多く含む食品を避け、アボカドやオリーブオイル、脂がのった魚など、心臓の健康に有益な脂質を含む食品に置き換えることです」
また定期的な運動や禁煙、安定した体重の維持といった健康的な生活習慣も、心血管疾患のリスクを減らすのに役立つ。
※( )編集部注
translation & adaptation: Akiko Eguchi
関連情報This article was originally published by LR Médias on
Marie Claire FRANCE