洋上の五つ星ホテルからはじまるエクスクルーシブな船旅

Lifestyle

2026.10.17

洋上の五つ星ホテルからはじまるエクスクルーシブな船旅

ただ客室にいるだけで、朝に夕に、豊かな大自然が織りなすさまざまな表情を見せてくれるクルーズの魅力。近年、ラグジュアリートラベルの注目は、「シームレス」と「プライベートで個性あふれるサービス」の2点。そんな流れから、ホスピタリティに自信を持つ高級ホテルブランドがクルーズ業界に続々と参入している。これまで以上にきめ細かなもてなしとエクスクルーシブ感が新たなスタンダードとなったことから、既存のクルーズ会社も含め、クルーズ界はスモール&ラグジュアリーへと進化。ゆったりとした時間の流れはそのままに、体験価値を高めた船旅が話題を集めている。そんな時代の風を堪能できるクルーズを厳選してご紹介。

Index

Hotel’s Yacht Cruis

・フォーシーズンズ ワン

・ルミナーラ

Small Luxury Cruise

・エクスプローラ Ⅲ

・ル・コマンダン・シャルコー

・三井オーシャンサクラ


Hotel’s Yacht Cruis

フォーシーズンズ ワン

クルーズ最高峰の占有面積、大人だからこその贅沢を

映画『007』の黄金期、1960年代のスーパーヨット風のデザイン

今年3月に就航したフォーシーズンズ初のクルーズ船「フォーシーズンズⅠ」が誇るのはなんと言ってもその広さ。通常の豪華客船は50tほどの「スペース・レシオ」が3倍以上の191tというだけでも、その規模感が感じられるはず。全室テラス付きスイートで、最も標準的な客室でも約50m2以上と、一般的な高級クルーズ客室の約2倍の広さに。客船の煙突部分を丸ごと利用した4層構造の最上級スイート「ファンネル・スイート」に至っては、360度のパノラマビュー、広さ約927m2にプライベートプールや専用サウナまで揃う充実ぶり。

テラスを含めると約927m2という破格の広さを誇る「フォーシーズンズⅠ」のアイコニックなファンネル・スイート


ユニークな「多目的プール」は、底がせり上がり、屋外ダイニングやダンスフロアなどにも

乗客180名に対して乗員160名と、手厚いホスピタリティも魅力だ。さらに合計11もの多彩なレストランやバーが用意されており、「シャンパン&キャビア」専用テラスやカクテル文化を再現した「バー・オー」、シガーラウンジなど、洗練された大人のためのスペースが充実している。

自家用機などで世界を飛び回るセレブ層「ジェットセット文化」をオマージュした「バー・オー」

Four seasons I
就航/2026 マルタ 総トン数/34,000t 客室数/95室 乗客定員/180名 乗組員数/160名
●フォーシーズンズ ヨット
web: www.fourseasonsyachts.com

ルミナーラ

光豊かな開放感とオールインクルーシブのおもてなし


「ルミナーラ」。プライベートヨットを想起させる流線型のデザインは、フィンランドの「Aivan」が手がけた

ラグジュアリーホテルブランドとして知られる「ザ・リッツ・カールトン」が展開するクルーズコレクションに昨年加わった最新の船「ルミナーラ」。ラテン語で「光」を意味する船名の通り、自然光をふんだんに取り入れるガラス張りのデザイン、明るいウッドトーンや柔らかなベージュ、ナチュラルなファブリックを中心に構成され、温かみのあるライティングがリラックスできる邸宅感を醸し出す。

大自然の中で深呼吸するような時間を生み出す、海と空に溶け込むインフィニティプール

全室がスイートで、広々としたテラスが、屋内から屋外をシームレスにつなげて

その特徴はオールインクルーシブ(一部例外あり)。船尾には海へ直接アクセスできる専用マリーナがあり、停泊中にはパドルボードやカヤックなどの水上アクティビティを目の前の海で楽しめるほか、食事やアルコール、チップまでが乗船料に含まれる。さらにアメリカでミシュラン一つ星に輝くイタリアン「フィオラ」のファビオ・トラボッキシェフが手掛けるレストラン「セータ ス ルミナーラ」では、イタリアワインとのマリアージュも堪能できる。


ゆったりと配置されたテーブル、木目調のインテリアがくつろぎを生み出す「セータ ス ルミナーラ」

LUMINARA
就航/2025 マルタ 総トン数/46,750t 客室数/226室 乗客定員/452名 乗組員数/374名
● リッツ・カールトン ヨットコレクション
web: www.ritzcarlton.com/ja/yachts

Small Luxury Cruise

エクスプローラ Ⅲ

今年8月に初就航、エクスクルーシブな美食にも注目


ダークネイビーのスタイリッシュな外観

世界最大級の海運・クルーズ企業MSCグループが手掛けるラグジュアリー・ライフスタイルブランドが生み出した「EXPLORA Ⅲ」は、今年8月に初就航。大都市だけでなく、大型客船が寄港しにくい秘境やユニークな港も訪れるのが特徴で、北極圏やグリーンランド、アイスランドの小さな港を訪れ、海からだからこそ楽しめるフィヨルドの絶景を、暖かで快適な部屋から満喫することができる。


世界的著名デザイナー、パトリシア・ウルキオラ氏が手がける「オーナーズ レジデンス」も併設。邸宅のような雰囲気を醸し出す


「オーシャン・ウェルネス」にも注力。開閉式のガラス天井を備えた「ザ・コンサバトリー・プール&バー」

さらに、EXPLORA Ⅲでは、スパやフィットネス施設の拡張に加え、美食も魅力のひとつ。「ザ シェフズテーブ ル by Explora Journeys」のようなプライベートダイニングで、シェフが目の前で1組だけのために料理を作り、直接おもてなしをする体験や、ワイン愛好家のサンクチュアリとして新設された「ザ セラー by Explora Journeys」などが加わり、さらに昇華された美食体験にも注目が集まっている。


「EXPLORA Ⅲ」の食体験の中心となる「ザ セラーby Explora Journeys」


シグネチャーダイニング「アンソロジー」。地域食材を使用した美食を楽しめる

EXPLORA III
就航/2026 総トン数/72,810t 客室数/461室 ゲスト1.25名に対しホスト1名
● エクスプローラ ジャーニー
web: explorajourneys.com/jp/ja

ル・コマンダン・シャルコー

豪華砕氷船「ル・コマンダン・シャルコー」で南極へ


他の客船では近づけない極地にたどり着ける砕氷力

客船として唯一、北極点に到達可能な厚さ2.5m以上の氷も砕くことができる最高クラスの氷海性能「ポーラー・クラス2」を持ち、南極や北極などの極地クルーズが楽しめる「ル・コマンダン・シャルコー」。液化天然ガスと電気バッテリーを組み合わせたハイブリッド推進システムを搭載した環境負荷を抑えた動力を使い、環境への配慮を行うだけでなく、客船内に研究ラボが常設され、科学者チームが極地研究を行うなど、社会的責任を果たすラグジュアリーであることが特徴的だ。

極寒の環境でも快適に過ごせる、暖房付きのベンチや屋外温水プールなども設置されたオープンデッキ

また、ポナンでは「小型プレミアム船」の強みを活かし、大型客船が入港できない日本の離島や瀬戸内海の小島、鞆の浦、犬島などの水深の浅い港へ直接アプローチできる「ル・ソレアル」や、世界初の水中ラウンジを備え、色とりどりの熱帯魚を見ることができる「ル・ジャック・カルティエ」などが日本クルーズも行っている。

フレンチの巨匠アラン・デュカスシェフが監修するメインダイニング

展望ラウンジから、氷のパノラマが織りなす迫力を感じて

LE COMMANDANT CHARCOT
就航/2021 フランス 総トン数/31,757t 客室数/123室 乗客定員/245名 乗組員数/193名
● ポナン
web: www.ponant.jp/

三井オーシャンサクラ

日本発着で各地の魅力を再発見、和のくつろぎに包まれて


純白の船体は、現代的な細身のシルエット ※画像はイメージです

商船三井クルーズが誇るクルーズブランド「MITSUI OCEAN CRUISES(以下、三井オーシャンクルーズ)」の新客船が、今年9月に初就航した「三井オーシャンサクラ」だ。桜の花にちなんだ名前通り、日本の美意識を添えた船旅を提供する。2024年12月に就航した「MITSUI OCEAN FUJI(以下、三井オーシャンフジ)」同様に、日本発着で言語面での心配がなく、日本のクルーズ会社ならではの、きめ細かな和のおもてなしが特徴。

部屋にフィットネスアメニティも完備。スパ&ウェルネス木霊へ直結のペントハウススパスイート ※画像はイメージです

三井オーシャンフジが海外の寄港も含めた長・中距離を運航するのに対し、三井オーシャンサクラは日本国内の港に寄港する短期のクルーズが中心。日本の小さな港や屋久島、利尻・礼文、小笠原諸島などの島々への寄港のほか、伝統行事や祭りを航路に積極的に取り入れ、青森ねぶた祭や秋田竿燈、花火大会などのタイミングに合わせたテーマクルーズに力を入れている。さらに、プールのそばで服を着たまま楽しめる足湯や、三國清三シェフ監修のスペシャルレストラン「北斎ファインダイニング」、本格的な寿司を提供する「寿司バー潮彩」など和のもてなしも魅力だ。
※北斎ファインダイニングと寿司バー潮彩は別料金

「スパ&ウェルネス 木霊(こだま)」のハーモニーラウンジ ※画像はイメージです


「寿司バー潮彩」 ※画像はイメージです

MITSUI OCEAN SAKURA
就航/2026 日本 総トン数/34,138t 客室数/229室 乗客定員/458名
●商船三井
tel: 0120-791-211
web: www.mitsuioceancruises.com


関連情報
【雑誌『marie claire』のPDFマガジンダウンロードページ】
©︎marie claire/text: Kyoko Nakayama

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