【ウェルネスステイ:タイ編】「チバソム ホアヒン」で5泊6日、本気の体質改善

Lifestyle

2026.08.31

【ウェルネスステイ:タイ編】「チバソム ホアヒン」で5泊6日、本気の体質改善

1995年に誕生したウェルネスツーリズムの先がけであり、今ではさまざまな賞で世界一のウェルネス・リゾートに選ばれている「チバソム ホアヒン」。食事の際に、隣のテーブルに、スクリーン越しに目にしたことがあるハリウッドスターが座っていることがごく普通にあるほど、多くの著名人がプライベートで定期的に足を運ぶ。

滞在は最低3泊からが基本だが(最近は、一部1泊、2泊のパッケージも登場している)、「体が変わったことがはっきり感じられるのは5泊以上」と勧められ、思い切って5泊6日の滞在をしてみることにした。果たして、その結果はいかに?

Index

「チバソム ホアヒン」とは?

出発前の基本情報

Day1.早朝到着、初のアクアボックスにはまる

Day2.緩めのプログラムで、クッキングクラスも体験

Day3.サステナブルな取り組みに触れ、念願のWatsu(ワッツ)に大満足 

Day4.メンタル改善のプログラムで整う

Day5.5日間の驚きの成果が表れていた


「チバソム ホアヒン」とは?



健康志向で、旅もウェルネスを意識している人は、すでに知っているだろうが、最近興味を持った方のために、簡単に伝説のリゾートをご紹介したい。

チバソムの意味は、タイ語で「人生の安息地」や「くつろぎの隠れ家」のこと。場所は、タイ王室の夏の宮殿があるホアヒン。首都バンコクからは南に約200キロメートル離れていて、車で約3時間かかる。

設立したのは、現会長の父であり、タイの元副首相だったブーンチュ・ロジャナスティン氏だ。彼は、ホリスティック(総合的)に健康を取り戻せる場所を追求し、この地にある自身の別荘の周囲に広がる土地を手にいれて、理想のウェルネスリゾートを完成させた。

リゾートの滞在を通して、東洋の哲学と西洋の方式を融合させた独自のメソッドで、マインド(心)、ボディ(体)、スピリット(精神)の3つの要素を活性化させ、バランスを整えることを目指す。滞在費には、基本のアクティビティ、トリートメント、食事&ドリンク代まで全てが含まれる。「ホリスティック ヒーリング」「スパ」「フィットネス」「理学療法」「食事」「美容」の6つの柱をベースに、それぞれの専門家チームのサポートを受けながら、最終日までオーダーメイドのプログラムを全うできるようになっているのだ。

出発前の基本情報

まず、観光やショッピングがメインで、合間にスパでのトリートメントを体験したいという人には、チバソムはおすすめしない。文字通り、びっしりとスケジュールが組まれるので、基本的にはリゾートの中におこもりすることになる。それを覚悟の上、いや、それをも楽しむ気持ちで滞在する人の方が向いている。

カップルや、家族、友人同士で滞在する人も多いが一人での滞在もしやすい。トリートメントを受ける前に体を温める「ヒートエクスペリエンスエリア」では、他のゲストと会話を交わす機会もあるので、孤独感もない。正直、1日に5つほど組まれるプログラムをこなすので精いっぱいだったので、個人的には自分のペースで動ける1人旅のほうがおすすめだ。

出発前に、事前のコンサルテーションフォームに気になる症状や普段の体調などを記入してリゾートに送っておく。専門的な言葉も多いので、日本語でこの大切な部分を確認しておけるのは安心だ。それをもとに、初日に専門のウェルネスアドバイザー(コンサルタント)と相談しながら、個々にあったリトリートを決定することになる。

プログラムは、ヨガやフィットネスを中心にしたものから、トリートメント重視のもの、減量目的、免疫向上、腸環境改善、片頭痛の悩み改善、ゴルフのトータル向上、がん寛解者のためのものまで幅広い。


客室が広々と快適なところも人気の理由の1つ

Day1.早朝到着、初のアクアボックスにはまる

5泊の滞在を充実したものにするには、羽田から出発するタイ航空の深夜便がおすすめだ。朝4時30分にはバンコクに到着するので、8時までにはリゾートに到着できる。しかも、早朝は渋滞がないのでスムーズ。オプションで迎えの車をお願いできるので、空港を出たら快適な車の中でゆったりと過ごせる。

車の中にはピローも用意され、冷たい水にオリジナルのチョコクッキーとココナッツクッキー、ミックスナッツが用意されているので小腹が空いても困らない。このスナックは客室にも用意されている。サクサクした歯応えと優しい甘さのココナッツクッキーはくせになる味で、滞在中に何度も補充してもらった。車内はWi-Fiも完備しているため、SNS更新や急ぎのメールにも対応でき、到着までの時間も有効に過ごせる配慮がされている。


レセプションから見える景色

いざ、到着して、車がゲートをくぐるとレセプションに通される。ここから先の敷地内はデジタルデトックスになっていて、スマートフォンでの撮影やメール、SNSは原則禁止になっている。Wi-Fiも自分の客室と、ライブラリーといった限られたエリアのみでしか使用できないという徹底ぶりだ。このデジタルデトックスがかえってストレスになるのではないかと思ったが、日中はプログラムをこなすのに忙しく、食事や空間も撮影できないとなると目の前のことに集中できるので、いつもより記憶に残っている。普段、いかにスマートフォンの記録に頼っているかがわかって、反省した。

まだ朝早い到着ということもあり、最初にビーチフロントにあるタイレストラン「テイスト・オブ・サイアム」へ通された。ここは、オールデイダイニングで、朝食、昼食、ディナーをビュッフェで楽しめる。9時のコンサルテーションまで、軽く朝食をとることにした。


朝食ではエッグベネディクトも人気

驚いたことに、三杯酢で和えたようなワカメサラダや黒ゴマの豆乳スープ、茶碗むしなど和食を思わせる料理が多い。感激だったのはココナッツヨーグルトのおいしさ。ほどよい甘味があり、カットフルーツと合わせるとデザートのようで、日本に帰ってからも食事に取り入れることにしたぐらいだ。


スパのレセプション。コンサルテーションルームやトリートメントルームへ移動するロビーのような役割を果たす

9時からはいよいよコンサルテーションが始まった。わかりやすい英語で質問、説明が行われ、5泊のプログラムが組まれる。年齢などとともに、普段の運動量や好みを聞いたうえで丁寧に作成されていく。

基本のリトリートプログラムは16種類あるが、せっかくなので、5泊以上の滞在でないと受けられないプログラムの一つ「ナチュラル・リニューアル」を選んでみた。これは、今の自分の状態がベストではないと感じている人のためのリトリートステイ。日常で消耗した肉体的、感情的、精神的な部分を「再生」することを目的とする。不調の原因を見つけだし、一度、今の考え方や行動をリセットして、本来の自分と心の平穏を見つけだし、総合的な回復と再生を目指すプログラムだ。バラエティに富んだクラスやアクティビティを受けられそうなので、このコースに決めた。

プログラムされたクラスやアクティビティが、どんなものかをわかりやすく教えてくれたうえで、不安があるもの、変更を希望するものは相談にのってもらえる。最終目標を「エイジングケア」としたところ、ボディはもちろん、フェイスケアも組み入れてコースは完成。

到着間もないため少し躊躇しがた、ランチの前に一つクラスが組まれていた。「アクアボックス(50分)」と呼ばれるもので、プールで行うボクササイズ。専用のパビリオンへ少し早めに行き、石敷きのプールで足の裏を刺激したり、ミントの香りに癒やされるミストサウナで体を温めてから参加する。


アクアボックスの様子

「人気のメニューで、きっと気にいると思う」というコンサルタントの言葉通り、20人ほどが参加していてプールはいっぱいだった。最初の15分は、水の中で体を動かすことに慣れるように足や腕を開いたり閉じたりする動作を繰り返し、それを終えるとシャドーボクシングをみっちり行う流れ。音楽に乗りながら、インストラクターの声を頼りに正しいのかどうか不安になりながらも見よう見まねでパンチを繰り出すのだが、だんだん楽しくなってきた。少しハイな気分になった頃に終了。途中から参加する人もいれば、途中でついていけなくなって抜ける人もいて、ある程度自主性に任されているのが安心感があって良かった。


ウェートトレーニングや踏み台昇降のような運動を組み合わせた「サーキット・トレーニング」

昼食後は、「サーキット・トレーニング(50分)」へ。短い休憩を挟みながら、複数の筋力トレーニングや有酸素運動を繰り返すなかなかハードなもので、ほぼ徹夜で到着したこともあり、半分ほど行なったところでギブアップ。トレーナーに初めて参加したことを告げると驚かれ、「これは初心者のプログラムではない」と教えられた。彼女に、5日間のプログラムを見てもらったところ、翌日にも似たレベルのクラスが入っていることが判明。できないことが多いとストレスになるため、スパのレセプションでクラスの変更を申し出たところ、担当のコンサルタントのアポイントをとってくれ、気に入った「アクアボックス」のレッスンに変更してくれた。


フェイシャル指圧ではこの器具を使う。ツボにはまる感じがする

この日の残りは、体のバランスを見るコンサルテーションと、「フェイシャル指圧(50分)」、「チバソム シグネチャー マッサージ(50分)」を受けて終了。顔の指圧は、柔らかめの圧で心地よく、深い眠りに落ちてしまった。途中から特別な道具で少し刺激を加えて、顔全体がほぐされていく。終わった後は眉間のあたりが明るくなったように見えた。

伝統的なアジアのマッサージ法を組み合わせた独自のシグネチャー マッサージは、経絡に沿って凝り固まったものが流されていくようで、急な運動による筋肉のこわばりも緩和されているようだった。

長い1日で食欲はなかったけれど、ビュッフェ形式なので、軽めにサラダだけをいただいて、シャワーを浴びて20時30分にはベッドへ。運動とマッサージ後の健全な疲れの中で眠りについた。

Day2.緩めのプログラムで、クッキングクラスも体験

朝3時半に起床。いつもは、4〜5時間の睡眠で目が覚めるところ、7時間しっかりと眠ってしまったことになる。あれだけ急に運動をしたにもかかわらず、体がすっきりしている。チバソムは、18時以降、オプションでオーガニックワインなど健康に配慮したアルコールをオーダーすることはできるが、基本的には飲酒は推奨されていない。そこで、夕食時にもアルコールを飲まなかったことが睡眠の質を向上させたのかもしれない。

オーダーメイドで組まれたプログラムは9時からのスタートだが、早起きをしたので朝食後に8時から予約がなくとも自由に参加できる「ジェントル ヨガ(50分)」へ。ストレッチに近いヨガで、眠っていた体を起こすような、まさに“ジェントル”なストレッチだった。

9時からは、先ほどの続きのような「ストレッチクラス(50分)」を体験。じっくりと筋肉を伸ばし、ほぐしていく過程は、自分の体と向き合っているようであり、残りの滞在中の運動を怪我なく行うためにも必要なクラスだと感じた。


皮膚がんの可能性まで読み取ってくれる機械

その後は、「フェイシャル スキン分析」のために皮膚科の医師との面談が待っていた。特殊な機械を使って、シミの予備軍、乾燥度、肌悩みの原因を教えてくれる。細菌のバランスを整えた方が良いとアドバイスを受け、おすすめの美容液を購入することにした。感心したのは「皮膚がんになる兆候は見られませんね」とにっこりほほえまれたことだった。そんな専門的なことまで分析してもらえるのかと思ったら、とてもありがたかった。


レシピとともにエプロンも持ち帰れる

午後は、オプションの「クッキングクラス(120分)」に参加。クラス専用のキッチンで、副料理長のChanonnutさん自らが目の前で調理して、コツを教えてくれる。試食もできるので、この日のランチはこのクラスでとることとなった。

メニューは、基本となる「ベジタブルストック」と、それを使った「グリーン チキン カレー」と「トムヤムクン」だった。ベジタブルストックは、冷蔵庫に入れれば1か月保存が利くということで、とても便利。野菜自体の甘味が生きていて、和食や洋食にも応用ができる万能なスープストックだ。

締めくくりは、「バック ネック ショルダー マッサージ(50分)」。細やかに上半身のマッサージがほぐされると、体が芯から温まってくるような感じになる。タイは、エアコンが利いているので、気がつくと体が冷えて、肩や背中が凝っていることがある。このマッサージは体調を良くしてくれたようだった。

ディナーは、昨晩とは異なる、2024年に新設された「エメラルド・ルーム」に行ってみることにした。メニューは、全てのテーブルで頼んでいる名物鍋料理「チバソム・サイアム・スチームポート」をオーダー。澄んだ出汁のベースが気になって尋ねたところ、ホアヒン産のピュアココナッツウォーターだということで驚いた。しゃぶしゃぶのようにして、きのこや野菜をふんだんに食べることができ、肉や野菜がなくともおなかは満たされる。タレは用意されているが、そのままでもココナッツウォーター効果か素材本来の旨みが凝縮して感じられて、かえってヘルシーな感じを受けた。

ここはファインダイニングにあたるが、1人で食事をしているテーブルも多く、気兼ねせずに食事を堪能できるのが良かった。この日は、緩やかなプログラムだったので、22時ごろまで仕事をしてから就寝した。

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