楽しみにしていたはずの週末なのに、なにかと慌ただしく過ごしているうちに、気づけばあっという間に日曜日の夜、ということは誰にもあるはず。毎週末、少しも休んだ気にならないまま、また月曜日がやってくるというサイクルから抜け出すために、日曜日は徹底的に休む、フランス流の過ごし方「フレンチ・サンデー」がSNSやライフスタイルメディアで注目を集めているという。マリ・クレール インターナショナルのハンガリー版デジタル記事よりお届け。
「フレンチ・サンデー」は私たちのメンタルヘルスにとって、最高の習慣になるかもしれない
週末を買い物や掃除、さまざまな予定、翌週の準備など、なにかと忙しく過ごしているうちに、日曜日の夜には金曜日よりも疲れているなんてことも少なくない。そんなとき、シンプルな解決策を提案してくれるのが、SNSで人気が高まっている「フレンチ・サンデー」だ。いったいどんなもので、どう実践すればいいのだろうか?
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その名前から、「フレンチ・サンデー」とは何か特別な伝統や、厳格なルールに基づく習慣だと思うかもしれない。けれど、実際はその正反対だ。このトレンドの根底にあるのは、ペースを落とすことを自分に許すという考え方である。やるべきことがなくなったから休むのではなく、休息そのものを人生の大切な時間として捉えるということだ。
米マインドフルネス講師で、『Sometimes You Should Be Late』の著者Alex Snider(アレックス・スナイダー)によると、私たちは毎週末を効率的、あるいは生産的に過ごそうとする必要はない。それよりも大切なのは、自分が本当にリフレッシュできるような時間の使い方をすることだ。
なぜフランス?
フランスのライフスタイルといえば、ゆったりとしたペースや長いランチ、大切な人と一緒に過ごす時間を重んじることで知られている。今でも日曜日には多くの店が休業するため、自然と人々は、買い物をしたり、慌ただしく動き回ったりせずに一日を過ごす傾向にある。その代わり、家族とゆっくりランチを楽しんだり、公園を散歩したり、あるいは特に何をするでもなく過ごしたりする時間が生まれる。
もちろん、フランスに暮らす誰もが完璧に休息できている、というわけではない。むしろ、何もしないことは怠けることではないという考え方が、文化としてより受け入れられているということだ。
毎週末を「生産的」に過ごさなくてもいい
日曜の夜にその週末を振り返り、「もっと有意義に過ごせたはず」と後悔した経験がある人もいるだろう。ホームセンターに行けなかった、洗車をしなかった、クローゼットを整理できなかった、あるいは単に寝すぎてしまったという具合に。「フレンチ・サンデー」は、まさにこうした考え方に疑問を投げかけるものだ。やることリストを10個消化できなかったからといって、時間を無駄にしたわけではない。心と体が休まった気分になり、より穏やかでよりバランスの取れた状態になれたら、それだけで週末の目的は十分に果たせているのだ。
自分流の「フレンチ・サンデー」をつくるには?
一番いい点は、特別な道具もお金がかかるアクティビティに参加する必要もないことだ。朝食を用意して、5分で済ませるのではなく、ゆっくり味わってみるのもいいだろう。近所の公園を散歩したり、ベランダで本を読んだり、家族と料理をしたり、ただ昼寝したりして過ごすのもおすすめだ。ドラマを一気見したり、誰かと何時間もおしゃべりしたりして過ごすのも問題ない。大切なのは何をするかではなく、罪悪感を抱くことなく、心から休む時間を楽しむことだ。
・ショッピングモールやスーパーではなく、市場へ出かけてみよう。・行き先をあらかじめ決めず、足の向くままに歩いてみよう。・住んでいる街で普段あまり足を運ばないエリアに出かけてみるのもいいだろう。・お気に入りの本を持ってカフェに入り、いつもより少し長く過ごしてみよう。・材料をそろえて、じっくりと手間暇かけてつくる料理に挑戦してみるのもいい。・ギャラリーや美術館、書店に行って、急ぐことなく1〜2時間を過ごしてみるのもおすすめだ。・家族や友人と一緒に朝食を楽しむことを、日曜日の恒例にしよう。・ヘッドホンを外して公園や水辺を歩き、周囲の音に耳を澄ましてみて。・日曜日の予定はひとつだけにして、あとは成り行きに任せてみよう!
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本当に大切なのは「何をしたか」ではない
月曜日になると、私たちはよく「週末は何をした?」とたずね合う。すると、まるで自由時間を有意義に使ったことを証明する必要があるかのように、やったことをずらりと並べて答えがちだ。けれど「フレンチ・サンデー」の考え方でいえば、この質問のほうがはるかに重要なのかもしれない。「どんな気持ちで過ごせた?」
日曜日が終わるころ、少しペースを落として、大切な人とのつながりを感じたり、ただ自分らしさを取り戻したりすることができたなら、それはきっと週末の2日間を今の自分にいちばん必要な形で過ごせたということなのだろう。
translation & adaptation: Akiko Eguchi
関連情報This article was originally published by Lampért Zsófia on
Marie Claire Hungary