働く女性たちのデスクに置いてあるアイテムから、その人の働き方やライフスタイルをのぞく連載「What's on my Desk」。#3は、9月9日(水)にデビュー以来初となるフルオーケストラ・アルバム『my Orchestra!』をリリースする、歌手の平原綾香さんが登場。23年におよぶキャリアのなか、のどを守り、声を支えてきた愛用品とは?
本番前後に欠かせないのが吸入器で、今は一番新しいオムロンのメッシュ式ネブライザを愛用しています。デビュー以来23年、変わらずそばにある、いちばん古い仕事道具ですね。

マヌカハニーとの付き合いは、もう20年以上になりますね。ツアーグッズで、オリジナルのマヌカハニーキャンディーを作ったこともあるほど大好きです。熱を加えると効果が落ちてしまうので、スプーンでそのまま摂るか、少し冷ました飲み物に入れるようにしています。マヌカハニー好きの私を知ってくれているファンの方から贈っていただくことも多く、ありがたくいただいています。
もうひとつ好きなのが「クメール ラビット ハニー」。カンボジアの密林で野生の大ミツバチの巣からはちみつを採取するハニーハンターの緒方ポニィさんが展開するはちみつブランドなんです。知ったきっかけは、行きつけのレストランで料理に使われているのを教えてもらったことでした。ひと舐(な)めしてみたらただものじゃない美味しさで、それからすっかり虜に。
温かい飲み物には、丹波篠山市で採れた天然の生はちみつ「はちみつできたよ」を溶かしています。みつばちの負担にならない量だけを分けてもらい、栄養と美味しさを損なわないよう、濾過する以外はほとんど手を加えていないのだそう。
私にとってはちみつは、のどを守ってくれるヒーローのような存在です。
プロポリスとの付き合いは、生まれたときからといってもいいかもしれません。父はサックスプレイヤーですが大工仕事が大好きで、ときどき釘(くぎ)でけがをしてしまったときにプロポリスで手当てをしていました。そんな環境で育ったので、プロポリスに絶大なる信用があるのかもしれません。
私自身もサックス奏者で、吹きすぎて口内炎ができてしまったときは、「プロポエース・エキス」を患部に直接塗っています。かなりしみるんですけど、効くのがわかっているので我慢して付けています。のどが痛いなと感じたときは、直接のどに垂らしています。
ただし、調子がいいときはあえて使用しない。のどが腫れていない時に使うと、私の場合は刺激で腫れてしまうんです。
移動が多いので、飲むものはあらかじめまとめて持ち歩くようにしています。入れ物は「フエキくん」。なつかしいですよね。帽子のところがふたになっているので、あたまにサプリメントを入れて。持ち歩けるから忘れずに飲めて、私にはちょうどいいんです。
毎日欠かさず飲んでいるのが、「鹿角霊芝 スーパー宝輪」と「シャインボーテ プレミアム」のペアです。宝輪は日々の健康管理として、シャインボーテはエクソソームとNMNを含む美肌系のサプリだから、肌だけでなくのどにもいいのではと思って続けています。根っこにあるのは、「のどの調子がいいと肌も体も心も元気になる」という実感です。
鹿角霊芝 スーパー宝輪720ml、50ml、シャインボーテ プレミアム(提供:平原さん)
ミトコントロール(現:オキシカットプレミアム)は、比較的新しく仲間入りしたサプリメントです。ビタミンCやコエンザイムQ10など、酸化ストレス対策の成分を配合していて声帯の回復力が上がるので、歌いすぎた日はいつもより少し多めに摂ります。ただ、ビタミンを摂りすぎると副作用が出るそうなので、自分の身体に合った量を飲むことが重要です。
サプリメントはいつも飲むわけではなく、そのときどきの体調に合わせて選んでいます。ほかに、ニガウリ由来の「インカの秘密 プレミアムMcB」も、食前に飲むことがあります。
本番前後、そしてレコーディングの休憩中にも頼っているのが「gugut(ググット)」の超軽量指圧器です。監修の犬房春彦さんから「4点を押すことで酸化ストレスが抜けやすくなる」と教わり、声が出にくいなと感じたときはこれでほぐしています。
首は手でマッサージして、機器と手技を使いながら、声を支える身体をこまめに整えています。休憩中に携帯を見ながら背中に当てていると、あっという間に時間が過ぎて、体もすっと楽になっているんです。
今回、デビュー以来初となるフルオーケストラ・アルバムをリリースすることになりました。
23年歌い続けてきた今、大好きなオーケストラと大好きな楽曲をレコーディングできたことは、私にとってとても意味のある出来事でした。デジタルの音楽があふれている時代ですが、オーケストラの音を聴くと、あらためて音楽の力を感じます。音の柔らかさや、空気を通して聴くからこそ体感できる感動があるからです。
何世紀も受け継がれてきた音楽の響きを、楽器と演奏法を進化させながら現在までつないでいるんですよね。名だたる作曲家が聴いてきた響きと、同じ響きを今、自分も聴いていると思うとうれしくなります。今回のレコーディングでは、歌いながら何度も涙が溢(あふ)れました。
デビューの頃より悲しみも喜びも増えたぶん、『my Orchestra!』は今の等身大の自分でレコーディングできた作品です。私がオーケストラの響きを聴いて、泣きたくなるほど幸せな気持ちになったように、どうか、みなさんにとっても聴くたびに幸せが溢れだすアルバムでありますように。
――「声」というかけがえのないものを守るため、日々の積み重ねを大切にする平原さん。そのデスクに並ぶ愛用品は、すべて「歌うこと」という原点へとつながっていた。23年間積み重ねてきた一つひとつの習慣が、今日も平原さんの歌を支えている。
photos: Tomoko Hagimoto/hair & make-up : Hiromi/text: Tomoko Komiyama
2026年9月9日(水)発売
通常盤 ¥3,850(税込)VICL-66160
VICTOR ONLINE STORE 限定セット ¥7,150(税込)CD+PHOTO BOOK/VOSF-16237
デビュー以来初となるフルオーケストラとの共演を新録した、平原綾香のニュー・アルバム。総指揮は渡辺俊幸、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団。ドラム:則竹裕之、ピアノ:大貫祐一郎ほか、凄腕(すごうで)のミュージシャンが参加している。デビュー曲「Jupiter」をはじめ、NHK連続テレビ小説『おひさま』主題歌「おひさま~大切なあなたへ」、ドラマ『優しい時間』主題歌「明日」など、オーケストラアレンジでの音源化は初となる楽曲を多数収録。新曲「Friends On Ice」、松任谷正隆プロデュースによるボーナストラック「夢のあとに」も収録。全11曲+ボーナストラック。
「平原綾香 Concert Tour 2026 my Orchestra!」
2026年10月3日(土)、埼玉・所沢市民文化センター ミューズを皮切りに、全国各地のオーケストラとのコンサートツアーを開催する。11月23日(月・祝)は、平原綾香の音楽の節目を刻んできた特別な場所「洗足学園 前田ホール」で、東京フィルハーモニー交響楽団とともに一夜限りの追加公演を開催。この場所、この響き、この距離だからこそ叶う『my Orchestra!』。ぜひ足をお運びください。
平原綾香(ひらはら・あやか)
Tags: