【手土産の天才】vol.1 「鳩サブレー」を生んだ「豊島屋」の本当の魅力を知っていますか?

Lifestyle

2026.08.08

【手土産の天才】vol.1 「鳩サブレー」を生んだ「豊島屋」の本当の魅力を知っていますか?

手土産は、お渡しする相手へのメッセージを届ける大切なコミュニケーションツール。大切な人には感謝や敬意を伝え、初対面の人には会話の糸口となってくれる。贈る側のセンスが問われる意味でも、厳選に厳選を重ねて、最高の笑顔を引き出す逸品を選びたい。

そんな理想の手土産候補をそろえるうえ、選ぶ時間まで楽しくなるようなお店を「手土産の天才」と認定し、紹介していく連載がスタート。
初回は、「鳩(はと)サブレー」で有名な豊島屋。長らく、老若男女をとりこにしている真実を生誕地、鎌倉へ訪ねた。

Index

鎌倉本店でしか出合えない“限定”

本店&一部店舗のみの“レア美味”

駅近のベーカリー「扉店」の通な手土産

洗練された洋菓子が並ぶ「置石」

記憶の手土産にしたい2つの甘味処

祝! 鳩の日。今年のグッズは?


鎌倉本店でしか出合えない“限定”



「名物にうまいものなし」なんて、誰が言ったのだろうか。その言葉を、鎌倉を代表する銘菓を生み出す「豊島屋」はいとも簡単にくつがえしてくれる。いまや「鳩サブレー」は全国区となり、百貨店などでも入手できるようになったが、「豊島屋」の商品には、本店にしか並ばないものがいくつもある。その中から、人気の品をpick up。

「鳩サブレー」の本店パッケージ
「鳩サブレー」といえば、黄色を思い浮かべる人が多いけれど、本店限定で涼やかなブルーのパッケージのものが手に入る。一面には、本店前を行き交う“鳩人”がユーモラスに描かれ、もう一面に描かれる、本店の白い壁にも飾られている2羽の鳩のモチーフがモダン。“鳩人”とは頭が鳩、体が人間(その逆も)の姿をした豊島屋オリジナルのキャラクターの総称だ。

ちなみに、「鳩サブレー」誕生の秘密を簡単にご紹介。きっかけは、本店を開いてまもない明治30年ごろ、初代が外国から訪れたお客さまから一枚の大きな楕円(だえん)形のお菓子をもらったことだった。あまりのおいしさに「これからの日本の子どもたちに喜ばれるのはこれだ!」とひらめいた。しかし、味のかぎを握るバターを調達するのが難しい。横浜の異人館に足を運んで入手し、やっと納得いくものが完成した。ちょうど、ヨーロッパ航路から帰国したばかりの友人の船長に試食をしてもらったところ、外国で口にした「サブレー」に似ているとの感想が。初代の名前「三郎(サブロー)」と語呂が似ていることもあり、サブレーの名前がつく。

では、鳩はどこから来たのか? それは、崇敬していた鶴岡八幡宮にちなんだお菓子を作りたいという思いから。本殿に掲げられた「八」の字が鳩の抱き合わせの形であり、鳩は境内では子どもたちに親しまれている存在であることから、「鳩サブレー」の名前となったのだ。



4枚入り ¥615

季節を映す「上生菓子」
美しい造形の王道のモチーフから、クスッと笑えるデザインまで。季節を楽しむ上生菓子は、午前中には売り切れることも多い人気のお菓子。8月は、こちら。








各 ¥324 photo: 豊島屋

目と舌で鎌倉散策「名所まんじゅう」
鎌倉を代表する名所12箇所にちなんだ形の、人形焼の詰め合わせ。大仏も、鳩も含まれている。これは何? と思う形もあり、誰かと一緒に食べるとなお楽しいかもしれない。水曜日以外、11時前後からの販売。


12個入り ¥810 photo: 豊島屋

夏祭りを思い出す「とうきび」
屋台の焼いたとうもろこしを思い出す、しょうゆの香ばしい味と、ゆでたとうもろこしの甘みを再現したお菓子の詰め合わせ。とうもろこしをペーストにして白あんを練り込んでいる。見た目もそっくりで、箱を開けた瞬間歓声が上がること間違いなし。8月31日までの販売。


6個入り ¥1500 photo: 豊島屋

宝石のような「しゃぼん珠」
太陽の光を受けて変幻自在な色を見せるシャボン玉を和菓子で表したかわいらしい一品。もも、ぶどう、夏みかん、ラムネの味の4種のあんを楽しめる。8月31日までの販売。


12個入り ¥1500 photo: 豊島屋

竹を詩的に表した「笹しぐれ」
竹は3〜4月になるとタケノコを育てるために、竹の葉は黄ばみ、はらはらと地表に落ちる。そのさまを「笹(ささ)しぐれ」と呼ぶそうだ。みずみずしい竹の緑と、「笹しぐれ」の黄色を合わせた見た目に、黄身しぐれのような味。竹の器に並ぶ様子も美しい。


4個入り ¥1404

争奪戦必至の「鳩これくしょん」
SNSでも話題になっている鳩をモチーフにした愛らしいグッズたち。ドラマに登場して、爆発的にヒットしたものもある。手土産にはもちろん、自分用にもついつい買ってしまいたくなるものばかり。文具も多いので、仕事仲間への心和む手土産にもおすすめ。人気のものは入荷待ちということもあるので、こまめに通ってチェックしたい。


鳩サブレーの形をしたキーホルダー。某テレビドラマで主人公がつけたことで一時、なかなか手に入らないレアものだったことも。「鳩ホルダー」 ¥1000


鳩サブレーの形をした抜き型の定規。「鳩型定規」 ¥1000


着せ替えのように楽しめる消しゴム。「鳩サブローの過去の消し方」 ¥810

本店&一部店舗のみの“レア美味”

本店と鎌倉にある限定店舗でしか手に入らない味も手土産には喜ばれる。豊島屋には、鎌倉土産として気軽に渡せるものから、礼を尽くす場面での贈答品にも適したものまで用意されているので、幅広く活用できる。これも、「手土産の天才」たるゆえん。

夏も冬も喜ばれる「昔水ようかん」
昔ながらの手法で作られた水ようかん。今の季節なら、キンキンに冷やして朝の“おめざ”にもよい。上品な甘さでつるりとした食感は、猛暑の癒やしの味。地域によっては水ようかんは冬場に食べるものなので、冬に暖房で乾燥した室内でちょっと喉を潤す甘味にもおすすめだ。木箱に入っているので贈答品にも。


¥2000 photo: 豊島屋
 
夫婦円満を願う贈り物にしたい「相生」
中の餡と外の皮をそれぞれ薄紅と白の抱き合わせにした薯蕷(じょうよ)まんじゅう。切り口の美しさも人気の理由。相生(あいおい)とは、夫婦が仲むつまじく一緒に長生きすることを意味する。「生い」と「老い」をかけた言葉にもなっているそうだ。


5個入り ¥1512

Information
豊島屋本店
神奈川県鎌倉市小町2-11-19
tel. 0467-25-0810
営業時間:9時~19時
水曜不定休(祝日は営業)

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