東欧の美しい国、ポーランドには、おいしいお菓子がたくさんあります。昔ながらの伝統を受け継ぐケーキや、最新のスイーツ店も。ジャーナリストの市川歩美が、ワルシャワで出会ったとっておきのお菓子を紹介します。
美しい東欧の国、ポーランドへ出かけました。ワルシャワの街を歩くと、あたたかみがあり、どこか懐かしい気持ちになるお菓子に出会います。日常的に親しまれるお菓子から、洗練されたペストリーショップまで。ワルシャワで見つけた、魅力的なポーランドスイーツをご紹介します。
伝統菓子
ヴゼトカ

ワルシャワで、私がすっかり気に入ったチョコレートケーキ。それが「Wuzetka(ヴゼトカ)」です。チョコレートの生地の間に、甘さを抑えた生クリームがたっぷり。表面はチョコレートコーティング、トップにふんわり絞られたクリームが愛らしいです。

「ヴゼトカ」の名の由来は諸説ありますが、戦後のワルシャワ復興を象徴するワルシャワの「Wschód-Zachód(W-Z)通り」にちなんで名付けられたといわれています。ワルシャワのあちこちで見かける、伝統的なケーキです。
Kukułka にて
ヴゼトカは、一般的にはキューブ型ですが、めずらしいホールタイプも発見。こちらはクロスグリのジャム入りで、甘さが加わったタイプでした。
ポンチキ

Pracownia Cukiernicza "Zagoździński" にて
ポーランド人なら誰もが知っている「Pączki(ポンチキ)」です。ドーナツのような揚げ菓子で、中には甘くておいしいジャムが詰まっています。ラードで揚げてあり、ほおばると、甘酸っぱいジャムがとろ〜り。カロリーを気にせず、ほおばりましょう!
私が出かけた「Pracownia Cukiernicza "Zagoździński”」は、1925年創業の人気店。創業者のご家族がオーナーで、変わらぬ伝統の製法と味を守り続け、すべてのポンチキが店の工房で手作りされています。数種のフルーツをミックスして作られるという自家製ジャムが美味。
Cafe A. Blikle にて
1869年創業の歴史的なカフェ兼製菓店「Cafe A. Blikle」のポンチキも美味しかったです。オレンジピールがトッピングされ、ローズウォーターが香る自家製ジャム入りです。中身にはバリエーションがあり、最近はピスタチオ味も人気だそう。
両店ともに、使う粉、砂糖、そして揚げるラード、すべての素材に妥協なし。揚げたてはふわふわでやわらかく、時が経つとパンのようになります。
チーズケーキ

Hala Mirowska(ワルシャワにある市場)にて
ポーランドは、チーズケーキが有名です。ただし、日本でよく見かけるような、ねっとり、濃厚なタイプではありません。口に入れるとさらりとほどけ、やさしい風味がふわりと広がります。カッテージチーズを使ったものが多く、甘さは控えめで軽やかな味わい。ナッツ入りやチョコレート味など、さまざまなバリエーションがあって楽しいです。
Kukułka にて