「インビジブル・デー」のすすめ、“スマホ漬け”から抜け出すために

Lifestyle

2025.10.17

「インビジブル・デー」のすすめ、“スマホ漬け”から抜け出すために

ariya j / iStock.com

ニュースやSNSなど、膨大な量の情報で自分を圧倒するものから意図的に離れて、自分のためだけに過ごす1日を「インビジブル・デー」と呼ぶそう。1年に1日だけでもデジタルデトックスをして、“社会生活から姿を消す”ことは、脳と体をリセットするのに役立つという。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。

気分が落ち込んでいる?「インビジブル・デー」を実践すれば、笑顔が戻るかもしれない

Index

気分が落ち込んでいる?「インビジブル・デー」を実践すれば、笑顔が戻るかもしれない

自分自身を大切にしようと心がけること

他人とのつながりを断つ

なぜ、ネットから切り離されることは有益なのか?

「インビジブル・デー」をどのように計画するか


ハイペースで進む日常生活と、スマートフォンに常に張り付いているという厄介な習慣のせいで、長い間、自分のための時間を作っていないかもしれない。この問題を解決するために、専門家は「インビジブル・デー(見えない日)」を取ることをすすめている。それは世間から姿を消し、自分だけのために存在してよい日のことだ。この習慣は、気分とメンタルヘルスに良い影響を与える。

スマートフォンに絶え間なく届く通知、気持ちを沈ませるようなニュース、個人的な悩みなど、脳が毎日処理する情報量は圧倒的である。

日々の生活のペースやあらゆる責任から逃れることは難しいものだが、自分自身をケアするために休息する時間を確保することは非常に重要だ。そのためには、「インビジブル・デー」と呼ばれる習慣を定期的に取り入れるといい。その内容はシンプルだ。1日、世間から姿を消し、自分自身のためだけに専念する日を作るのだ。

この試みを確実に成功させるためのルールはたった一つだけ。それは、実践中はスマートフォンを脇に置いておくことである。

自分自身を大切にしようと心がけること

「『インビジブル・デー』という表現を初めて聞いたとき、私が思い浮かべたことのひとつは、徹底的なセルフケアという概念でした」と、臨床心理士のTychelle Graham-Moskowitz(タイシェル・グラハム・モスコウィッツ)氏は米版『HUFFPOST』で説明している。

この用語は、セルフケアという考えに「意図」という要素を結びつけるものであり、それがこの概念の背後にある目的だ、と彼女は説明する。つまり自分の体と心が必要をしているものを与えるための空間を作ることだ。それは、夜明けから夕暮れまで毛布にくるまって丸1日休む日でも、街中を歩き回って新しい場所を探索する時間でもよい。

「『インビジブル・デー』を積極的に選ぶことの素晴らしい点は、それが能動的で意図的なプロセスであるということです」と、結婚と家族問題に関するセラピストの資格を持つJennifer Chaiken(ジェニファー・チェイケン)氏は語る。すなわち自分自身のために時間を作ることは、自分が経験していることに対する反応ではなく、意図的に選択するべきことだと彼女は付け加える。完全に消耗してしまう前に、この日を自分に与えることが大切なのだ(チェイケン氏は『HUFFPOST』で、人々は疲れ果ててしまってから、もう携帯は使わないと「反応」することが多いように思うと説明している)。

他人とのつながりを断つ

自分自身をケアするためには、自分の心が他人のことでいっぱいにならないようにすることが重要だ。だから、1日だけ、愛する人たちのために時間を割かないことを自分に許すことが大切なのである。「インビジブル・デー」というこの試みの名称が示しているように、携帯電話を脇に置くなどして、他人からは「インビジブル=見えない」状態になることだ。

「今、私たちみんなが大きなプレッシャーを感じているのは、この電子機器のせいだと思います。ひとつは誰もがあなたにアクセスできるということ。もうひとつは他者に対して何をすべきかということについて、私たちは計り知れないプレッシャーを感じているということです」と、結婚と家族問題に関するセラピストのEmmalee Bierly(エマリー・ビアリー)氏は説明する。「誰かに頼りにされることがあるのは当然のことですが、私たちにはみんな、休息をとる時間が必要なのです」と彼女は続ける。

そして、まさにこのような瞬間にこそ、他人のニーズに縛られることなく、自分自身のための時間を持つことができると、モスコウィッツ氏は断言している。

なぜ、ネットから切り離されることは有益なのか?

「私たちは常に世界とつながっている状態にあると、その過度なつながりが孤独感や不安感を引き起こすことがあります」と、ビアリー氏は続ける。

eメール、SNSの通知、絶え間ないメッセージは、意図的なつながりではないと彼女は指摘する。それどころか、それは私たちの神経系を圧倒してしまう。そうなると心も体も正常に機能することが不可能になる。

したがって、携帯電話を使わない日を意識的に設けることで、オンライン生活によって常に攻撃されている神経系にふさわしい休息を与えることができる。しかし、メリットはそれだけではない。

「携帯電話に気を取られないようにすることは、自分のニーズを理解するのにも役立ちます」と、コロラド州のセラピスト、Aerial Cetnar(エアリアル・セトナー)氏は強調する。

「この実践は、圧倒されている、疲れきっている、求められすぎている、評価されている、見られているといった感覚から切り離すための手段です。なぜなら今日、私たちはかつてないほど人目にさらされており、それは消耗してしまうようなことなのです」と彼女は続ける。したがって、不安や過労、燃え尽き症候群に苦しんでいる人にとっては、1日だけ姿を消し、自分のニーズだけに耳を傾けることは助けになるかもしれない。

「インビジブル・デー」をどのように計画するか

このような時間を有効活用するために、まずはスケジュール帳に「インビジブル・デー」と書き込むことから始めよう。また、日常生活であなたの助けを必要とする可能性のある身近な人々、つまりパートナー、両親、友人、さらには同僚にも忘れないようにそのことを伝えて、彼らがそれに応じた準備ができるようにしよう。

自分だけの特別な時間を過ごす前に、「自分にとって何が幸せか」を自問してみるのも良いだろう。これは簡単な質問だが、その答えを書き出してみることで、自分の望みや願いを明確にするのに役立つ。

また、特に楽しめそうなことを前もって決めておくのもよい。見たい映画、食べたい料理、ずっとやってみたかったアクティビティなどだ。そうすることで、何をするかについてのインスピレーションを得ることができる。とはいえ、すべてを実行するために自分にプレッシャーをかける必要はない。

「私はこれを『ブレイン・ダンプ(頭の中にあることを全部、書き出すこと)』と呼んでいます。できるだけ多くのアイデアを出してみて、その中から自分がワクワクするものを見つけるのです」と、カリフォルニアの心理学者、Shandy Anway(シャンディ・アンウェイ)氏は説明する。

最後に、自分を幸せにしてくれることが何かを特定するのが重要であるのと同様に、逆にストレスの原因となるものを特定することができる。そうすることで、「インビジブル・デー」の間は少しでも面倒を避けて過ごすことができるだろう、とセトナー氏は結論づけている。

※( )内編集部注

translation & adaptation: Akiko Eguchi

毎朝3分、感謝する習慣でその日がより幸せに
寝る前のメンタル習慣で、翌日の気分が驚くほど前向きに


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This article was originally published by Rosa-Lou Boccard-Seltzer on Marie Claire FRANCE

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