
紹介した坂倉正紘氏、田原崇雄氏の作品に加え、同じ深川窯で「坂倉善右衛門窯」の十代 坂倉善右衛門氏による作品を、実際に手に取って試せるのが、2017年に長門湯本温泉街にオープンしたカフェ「cafe&pottery音」。

古民家を改装したカフェでは、店主の横山和代さんによる自家製ケーキやハンドドリップで淹(い)れたコーヒーが深川萩の器で提供される。正紘氏作陶のプレート皿は、サーブされたケーキの輪郭を美しくたたえ、どんなテーブルにもなじむであろう崇雄氏のカップ&ソーサーは、コーヒーが注がれ、モダンに息づいていた。

カフェでは定期的に作家陣が作品を発表するギャラリースペースも備え、カフェ利用をきっかけに、深川窯の見学を申し込むパターンも多いそう。

「界 長門」に併設する、どらやきとドリンクを提供する「あけぼのカフェ」のプラン

「どらやき茶かご ~季 (とき) の野点 ~」¥1,000
また、温泉街の中心に位置する星野リゾートの温泉宿「界 長門」では、「坂倉善右衛門窯」十代 坂倉善右衛門氏がオリジナルで作陶したという抹茶碗を使って、野点を体験できるプランも開催中。

音信川に浮かぶ「川床テラス」の特等席で、季節をダイレクトに感じられる野点は、川床をイメージしたブルーの風呂敷に、どらやき1個と、基本の茶道具一式をセット(使用後は「あけぼのカフェ」に返却)。茶碗は扱いやすいやや小ぶりな仕様で、初心者でも抹茶体験が楽しめる。気にいれば「界 長門」内のショップにて購入可能だ。

どらやきは、定番の夏みかん、あずき、ゆずきちの3種類に加え、春は桜あん、夏は小野茶味のジェラートを挟んだジェラートどらやき、秋は和栗を丸ごと使った栗餡、冬は地元酒造の酒粕(さけかす)を使った酒粕あんなど、季節の食材を使用した季節限定のどらやきも登場する。
次の記事では、深川窯への見学の起点であり、地方創生の成功例として全国から注目を集める、長門湯本温泉街を紹介する。
どらやき茶かご ~季 (とき) の野点 ~
期間:通年(予約不要)
時間:11:00~16:00(あけぼのカフェの営業時間に準ずる)
定員:最大6セット(茶器の貸し出し状況による)
text: Aki Fujii photo: Masayo Ito
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