河村真木子のリアル人生相談 第8回:投資の前に基礎知識を、キャリア復帰は堂々と

Lifestyle

2023.12.20

河村真木子のリアル人生相談 第8回:投資の前に基礎知識を、キャリア復帰は堂々と

悩み相談⑯:女性のキャリア復帰

――病気がわかり、仕事を辞めようと思っているところです。河村さんは婦人科系の病気をされたと聞きました。病気をした後、それまでのキャリアに戻るためにどういう過程やマインドで戻られたか教えてください。

河村真木子, 人生相談8-2

私は子宮筋腫の手術をしたのですが、もともと経過観察をしていたことなので精神的なショックもなく、入院のために休みはとりましたが、仕事に戻れないようなことではなかったのです。

――仕事はどのくらいの期間、休まれたのですか?

3ヶ月ぐらい休みました。上司に「そんなに休むやついるかよ!」とすごく怒られましたが、主治医に休むように言われていましたし、それを振りかざして「自分の権利ですから」と、堂々と。休むことへの不安がまったくなかったわけではないですが、すでにだいぶキャリアを積んだ後だったので、「休ませてもらいます!」という感じでした。

――治療中はどういったお気持ちで過ごされていたのでしょうか?

もちろん心身ともにインパクトはありましたけど、楽しかったんです。丸々3ヶ月という期間を会社から離れて、仕事関係者はほっておいてくれて、何にも追いかけられない、自分と向き合う時間でもあったので。だからすごく新鮮な体験でした。

――女性のキャリアに関するお悩みのなかでは、産休・育休後のキャリア形成に悩む方が多く、会社に戻ることへの怖さがある方が多かったです。

復帰した後もすごくまわりに遠慮して、「迷惑かけた」と悩んでいる方もすごく多いですよね。考えすぎる人がすごく多い印象です。私は、もっと自己中になっていいのになと思いますね。自分の権利で休んでいるのだから、デカい顔して戻ればいいのにって思うんです(笑)。外資系企業でも日本人は気を遣いすぎる人が多いのですが、外国人はどこ吹く風でどデカい顔で戻ってきますよ(笑)。

――女性が仕事と育児や介護などを両立して、なおかつキャリア構築をしていく秘訣(ひけつ)は何だと思われますか?

私自身がやってきたことのなかで言うと「頑張りすぎないこと」。育児も仕事も何もかもパーフェクトにやろうとすると、絶対に体や心にしわ寄せがくると思うので。やらなくていいことはやらない。まわりを気にしすぎず、取捨選択をして、自分のなかでプライオリティをつけることですね。

――今回がこの連載の最終回となりました。2023年は河村さんにとってどんな年でしたか?

今までは「お金を稼ぐ」ことをセンターに考えてきた人生だったんです。外資系金融企業で「お金を稼ぐことが一番大切」という価値観の中で働き、それ以前はアメリカで資本主義の中心みたいなところにいたので。儲(もう)からないことは「悪」であり、儲からないビジネスアイデアを出したらもう終わり!ぐらいの世界で生きてきました。

そんな私が、2023年は儲からないことに初めてチャレンジしました。それは無添加・オーガニックの普及や、利益よりも本当に良質でおいしい料理を提供するカフェの経営、あとはオンラインサロンでの福利厚生の向上など。

実際に挑戦してみると、驚くほどやりがいと充実感を得ることができました。社会を変える可能性のあることや、単なる利益追求以上にパッションを感じられることがたくさんありました。新たな価値観でやりたいことが見つかることは、これまでの人生で初めてだったかもしれません。自分の中ですごく新しいことでしたし、今後も続けていきたいと思っています。

またこの連載では、多くの方が悩みを分かち合ってくださいました。私の意見が、女性の生きやすい社会になるヒントになったらうれしいです。今までご愛読いただきありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。

(連載「河村真木子のリアル人生相談」は、今回が最終回となります。全8回にわたり、お悩みのご応募ならびにご愛読ありがとうございました)

photo: Tomoko Hagimoto 
hair & make-up: Naoki Saito(MAISON CINQ)
text: Tomoko Komiyama

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Profile

河村真木子(かわむら・まきこ)

1976年、奈良県生まれ。高校3年生の春にロサンゼルスの高校へ転入を決意。帰国後、関西学院大学に入学するも自主退学し、UCバークレー校に進学。卒業後は米系投資銀行に就職。2度の転職を経て、2021年8月にオンラインサロン「Holland Village Private Salon」の運営者となる。2022年10月には初の書籍『超フレキシブル人生論“当たり前”を手放せば人生はもっと豊かになる』を出版するなど多岐にわたり活躍。

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