河村真木子さん「世界中に居場所を」　インターナショナルスクールの体験授業を開催

オンラインサロン「Holland Village Private Community」（以下 HVPC）のオーナーである河村真木子氏は、2000年カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、米系投資銀行に就職。そして2021年8月よりHVPCをスタート、今年で3周年を迎え、会員数1万人以上が集まる日本最大規模のオンラインサイトに成長した。HVPCでは、「世界中に居場所を」をモットーに、多様なコンテンツやコミュニティーを提供している。

一方、「ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン」は、イギリスの名門校「ハロウスクール」の日本校であり、2022年8月に岩手県八幡平市に開校。日本初の英国式全寮制のインターナショナルスクールで、年間費用は寮費や食費を含めて849万～927万円と高額であるものの新たな教育環境を求める人々に注目されている。独自のカリキュラムとしては、英語以外にも中国語、日本語などの語学教育に力を入れ、またSTEAM教育（サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、一般教養、数学を組み合わせた総合的な教育）を提供、生徒たちが大自然に囲まれた環境で創造性を発揮し、地域社会に奉仕できる環境を備えている。

今回、HVPCメンバーからの「日本のみならずグローバルな視点を持ち合わせた、生の声が聞けるスクール情報が必要」という要望に応え、河村氏はHVPCメンバーだけでなく、その家族にも世界に通用する力を育む経験を提供しようと体験会を開催。HVPCインターナショナルスクール受験カウンセラーの小川奈穂氏の協力のもと、総勢約70名が参加した。

体験会では、河村氏のほかに、イギリスの名門校で32年間、学生や生徒たちに教え、12年以上の学校のリーダーとしての経験を持つハロウ安比校の校長代理・スティーブン・トン氏など、教育のスペシャリストが登壇した。

河村氏はスティーブン氏に対して、「全寮制教育を選択するメリットは何か」と質問。スティーブン氏は「本校の教育理論に浸かりながら、社会の中で生き延びていく力を身に付けられる経験があります。本校のサポートのもと家庭から一歩離れ、さまざまな国籍の生徒に囲まれる環境で、より成長できる機会を提供しています」と語った。

この対談のほかにも、将来のインターナショナルスクールの状況や河村氏自身の子育て経験談、ハロウ安比校在校生の保護者による経験談などが共有され、参加者たちは充実した情報提供の場を楽しんだ。また子ども向けの体験授業では、「科学を体験するアクティビティー」「美術を通して言語の壁を越える創作体験」が行われ、子どもたちの楽しむ姿が見られた。

ハロウ安比校は今年で開校2年目を迎える。スティーブン氏は「年々ご入学を希望される方が増えるのをみると、日本においてもアジアの他国同様、国際教育に対する関心が高まっていると実感している」と話す。

河村氏は、「親の価値観はどんどん古くなるので、子どもには自分で考えて行動し、いろんなことを受け入れる心の準備をしてほしいですね。そのためには、自己肯定感を高めるための教育がもっと必要なのではと思っています。これから日本は外国の方が移住してきて、生活を共にすることが多くなると思うので、今までの日本の教育だけでは足りないことがたくさん出てくるはずなんですよね。なので、インターナショナルスクールやグローバルな視点を養う教育は、需要があるというよりも当然に増えるのではないかと思っています」と語る。

また、体験会を開催したことについては、「初めてこのような場を設けましたが、私のオンラインサロンのメンバーはグローバルに子育てをしたいと思っている方が結構います。今回は70名でしたが、リアルな情報を届けられたのではと思います」と感想を延べ、「これからも、国内外トップクラスの『情報が集まる場』をプロデュースする立場として、多種多様なメンバーが相互に応援しながら、豊富な情報へアクセスできるよう、引き続きオンラインサロンの垣根を越えたオフラインでの機会も設けていきたい」と今後の決意を新たにした。

text: Tomoko Komiyama

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