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デジタルデトックスは、自分の体をいたわることにもつながると森下さん。
「ついつい見続けてしまうPCやスマホの共通点は、“新しい情報にランダムに触れられること”です。次々と流れてくる新しい情報は、脳にとっては最高の興奮材料です。ですが、そこに夢中になってしまうあまり、自分の感情や体の感覚に対して鈍くなってしまいます。
情報処理には脳の前頭前野が大きく関わっていますが、常に脳が情報をさばいていると、前頭前野は過労状態になります。前頭前野は、感情のコントロールや物事の判断を司っている部位でもあるので、そこが疲れていると当然、感情のコントロールが難しくなり、イライラしてしまったり、物事を的確に判断できなくなることもあります。

デジタルデトックスによって、脳疲労はぐんと軽減されるので、仕事においては生産性が上がり、感情が穏やかになったり、自分は今何を優先すべきかをきちんと把握した上で適切な判断ができることも増えるでしょう。
デジタルデトックスの時間をとっていると、自分は本来何をしたかったのかをゆっくり見つめることができるのもメリット。私たちのデジタルデトックスの講座を受けた方の中には、受講後キャリアチェンジをして本来やりたかったことにチャレンジする方もいます。
現在抱えている仕事のアイデアが湧くなど短期的なキャリアにも有効ですが、本当は自分は何がしたかったんだろうと考える長期的なキャリアにおいてもデジタルデトックスは役に立つはずです」
人間関係や仕事にこれだけのメリットがあるなら、自身でもその効果を実感してみたいと思うだろう。森下さんに初心者でも簡単に始められるやり方について聞いた。
「とにかく忙しい現代人ですが、前頭前野を休ませるために必要なのが、ぼんやりする時間です。実は脳は何もしていないときにはただサボっているのではなく情報の整理をしていることが脳科学の研究でわかってきました。情報が整理されクリアになった脳から新しく良いアイデアが湧いてくるのです。

ですが、何かと忙しい現代人は、ぼんやり時間が少ない上にその時間をスマホを見ることに費やしてしまいます。おすすめは、人がぼんやりしやすい三つの場所にスマホを持ち込むことをやめてみること。その三つとは……?

休憩中にSNSを眺めて過ごす人も多いと思いますが、特に必要性がないのに見てしまう“ぱっと見”をしていると脳は休まりません。まずは、通勤中の電車でスマホを見ずに過ごすことから始めてみませんか? 最初は手持ち無沙汰で不安になるかもしれませんが、慣れるうちに、普段よりリラックスできていたり、自分の本来の価値観に気付いたり、ある時ふとアイデアが湧いてくることもあるでしょう」
スマホを長時間断つことは難しくても、通勤時間のデジタルデトックスならできそうだ。常にせわしなく情報が入ってくる脳をデトックスできれば、心にも余裕が生まれそう。今日から試してみて。
text: Noriko Oba
人が不安やストレスを抱いた時の脳の反応は?
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森下 彰大
日本デジタルデトックス協会 理事/リコネクター「デジタルデトックス・アドバイザー養成講座」主宰。 普段はウェブメディア編集者として、主に国内外のデジタル・ウェルビーイング関連動向を調査。 企業・個人向けイベントや講演活動、デジタルデトックス・プログラムの共同開発も行う。日本デジタルデトックス協会公式サイト:https://digitaldetox.jp/
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