
“日本の農産物の素晴らしさを、食しながら知る”をコンセプトにして2023年8月にオープン。メニュー監修は、神楽坂にある日本茶デザートコース「VERT」の田中俊大シェフ。名店「Janice Wong(ジャニス・ウォン)」や、「L’atelier à ma façon(ラトリエ・ア・マ・ファソン)」で研鑽(けんさん)を積んだ、今注目のシェフだ。それを再現するパティシエは、大阪の和菓子店「吉乃屋」で修業した石森夢乃シェフ。昼間は一斉スタートの3部制で、メニューはコースのみ。季節の1種のフルーツを軸とした日本茶ペアリングコース(¥6,500)で5皿が供される。店内天井は野外での茶会に使う“野点(のだて)傘”をイメージ。座席は一枚岩のカウンターのみで、小鳥や川のせせらぎ音を聞きながら目の前でデザートやお茶を仕上げてくれるという、没入感高めの演出がユニークだ。
10月のテーマはいちじく。いちじくの葉を使って香りを出したり、加熱して水分を飛ばし甘味を凝縮したりするなど、いちじくをさまざまな角度で調理することで多彩な味わいを表現する。デザートの甘さの余韻をスパッと切るような日本茶は、鎌倉「chabakka tea parks」出身の店長、和田康太郎さん自らが日本全国の農家に足を運んで集めてきたもの。それぞれの皿に合わせたペアリングの妙にもうなるはずだ。11月のフルーツは、洋梨を予定。また10月19日から、アラカルトで予約なしで利用できる夜の営業もスタートしていて、全国各地から集めた50種から選べる日本茶(¥800〜)やどら焼きや大福といったお茶菓子(各¥600)のほか、もぎたての完熟柿をイメージした「西条柿のパフェ」(¥2,500)がオーダーできる。バニラの香りをまとわせた柿のほか、くろもじアイスや柚子、島根県産のジンの寒天など、ボタニカルカクテルのようなパフェはこの時期ならではのぜいたくな味わい。