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NHK朝ドラ「らんまん」のモデル、牧野富太郎が愛した高知の自然を巡る

佐川町と仁淀川流域の「ごちそう」が集まる「まきのさんの道の駅・佐川」

今年6月、牧野博士の出身地、佐川町に新たな道の駅が誕生した。その名も「まきのさんの道の駅・佐川」。林業が盛んな佐川町らしく、木材をふんだんに使った建物は木の香りが漂う。佐川町と美しい川で知られる仁淀川の流域から集められた「うまいもの」の数々が勢ぞろい。地元の新鮮な野菜や地酒のほか、地元酒造の「司牡丹(つかさぼたん)」を使ったあまざけソフトクリームなど、つい買い過ぎ、食べ過ぎてしまいそう。「牧野さん」のかわいいイラストの製品もおみやげに最適だ。
町の豊かな自然を伝え、木のおもちゃで遊べる「佐川おもちゃ美術館」も併設している。

モネが夢見た青いスイレンがここに モネの庭マルモッタン(北川村)

フランスの印象派の巨匠クロード・モネが夢見た青いスイレンを、まさか高知で見られるとは思わなかった。モネの絵のように美しい庭を再現したのが、「モネの庭マルモッタン」。モネがフランス・ジヴェルニーに造った庭をこの地で再現した。2000年にオープンしたこの場所は、約3万平方メートルの土地に約10万本の草花が植えられており、四季折々の美しさが満喫できる。

北川村提供

10月中旬まではなんと言ってもこの施設の「スター」は、水の庭に咲く青いスイレンだろう。モネがどうしても咲かせたいと願ったもののかなわなかった青いスイレンが、ここで美しい姿を見せる。
ジヴェルニーの庭に、モネは草花を植えた。庭造りに情熱を傾け、その庭が創作の源泉にもなった。「まるでパレットのような庭」「生きた美術館」と評された庭への思いや精神を、庭園管理責任者の川上裕さんが高知で受け継ぎ、美しい庭造りに心血を注いでいる。長い時間をかけて、単なる再現ではなく、モネの本質をとらえながら進化させている。
また、モネが地中海の光の中で描いたボルディゲラの風景から発想した「ボルディゲラの庭」は高知の豊かな自然と出会い、ここにしかない風景を創り出している。
そして、ひとやすみするのにお勧めなのがカフェ。テラスから美しい山並みが見え、心身共に解放された気分になる。

かわいい「牧野さん」が勢ぞろい

高知はおいしいものでいっぱい。こだわりの県産品を集めたJAの「とさのさと AGRICOLLETTO(アグリコレット)」(高知市)でも、「牧野さん」関連の品を発見した。佐川町の司牡丹酒造の一角で造られたクラフトジン「マキノジン」や同町で造られた紅茶など、イラストもかわいい商品が並ぶ。デザインが秀逸な紙袋もおみやげにいかが。

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