ハワイ州マウイ島の山火事への支援、私たちができること

日本人の旅先として人気のハワイ・マウイ島で大規模な山火事が発生した。特に被害が大きかったラハイナでは、マウイ島の歴史的な町並みが焼け野原と化した。この町は青い海に面し、観光客に人気を集めていた。火災で自宅を焼失した住民たちは、体育館や教会、ホテルなどの避難所に避難しているが、自宅だけでなく車も焼失した被災者が多く、支援物資の調達手段を確保することも難航している。

ハワイ州のジョシュ・グリーン知事は20日、山火事の行方不明者が約1050人（※）に上ると、米CBSのインタビューで語った（※読売東京夕刊によると、同日夜、マウイ郡のリチャード・ビッセン郡長がビデオ声明で約850人との認識を示した）。

捜索作業はすでに85％が完了しているが、大規模な建物内の捜索はまだ残っており、残りの15％を完了するには数週間かかる見込み。遺骨が見つからないままの場合、「永遠に行方不明者のままでいる人も出てくるかもしれない」との懸念が示された。グリーン知事は「現在、FBIや地元の協力を得て、行方不明者の調査に全力を尽くしています」と述べている。

また、ハワイ州観光局日本支局では、被災者や地域の一日も早い復旧、復興を支援するための「マウイ島西部 山火事救援金」受け付けサイトを開設し、日本円で救援金受け付けを開始している。

ミツエ・ヴァーレイ局長は「マウイ島西部の山火事災害に際し、多くの方々から心配の声や支援方法についてご連絡をいただいており、皆様からのご厚意に心よりお礼申し上げます。私たちは、今回の火災で家族、住居、仕事などを失ったマウイ島西部の人々の救済と復興に向けて、全力で取り組んでおります。しばらくはマウイ島西部への渡航は制限されますが、他の島々では皆様のお越しをお待ちしています」と述べている。

寄せられた救援金は、ハワイ州とマウイ郡が推奨するハワイコミュニティ財団が設立した「マウイストロング基金」にハワイ州観光局日本支局によって全額送金される。

以下、寄付を通じて被災者をサポートしたいと考えている人たちのために、寄付先を紹介する。

ハワイ・マウイ島西部　山火事への寄付先

■ハワイ州観光局　マウイ島西部 山火事救援金
救援金はマウイストロング基金を通して、マウイ島の救援活動や復興支援等に使われる。決済方法はクレジットカード。

■日本赤十字社　2023年アメリカ・ハワイ火災救援金
世界192の国と地域に広がる赤十字・赤新月社のネットワークを生かして活動する組織。ゆうちょ銀行、郵便局、銀行振り込み、クレジットカード、コンビニエンスストア、Pay-easyで寄付ができる。
受付期間： 2023年10月31日（火）まで。

■Yahoo!ネット基金　ハワイ・マウイ島山火事　緊急支援募金
ヤフーとLINEの共同で緊急災害支援に取り組んでいる。Yahoo!ネット募金を通じて各団体の災害支援に活用される。

text: Tomoko Komiyama

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