便利すぎる調理道具を発見！　料理研究家が作ったキッチンツール10選

渡辺康啓さん「CASALINGHI（カーサリンギ）」

「ちょっと長いレンゲ」（各￥1,540）

中国・西安で出会った柄の長いレンゲの使い心地が忘れられず、さらに同業者やレッスンの生徒たちからのラブコールが絶えず、ついに新潟県燕市のステンレス工場でオリジナルを作ってしまったという、ありそうでなかった柄の長いレンゲ。食事用にはもちろん、日々の料理に欠かせない相棒になること請け合いの逸品だ。柄の長さやスプーン部分の深さと角度の絶妙具合は、使った人が納得するこだわり。さらに、持ち手側の端っこは、柚子こしょうや一味唐辛子の粉末など、少量使いの調味料などをすくう時にも使えるという、ただものではないレンゲに注文が殺到している。

「程よい薄さとカーブ、そしてしっかりした素材感が自慢です。とくに使っていて重宝さを感じる時が、こんな時です。かぼちゃの種とワタを取り除く時、ピーマンの頭を落とした後に中の種とワタを持ち手側を一周させることで一度にくり抜ける時、さらさらとしたふりかけや茶葉を瓶や袋からすくう時（柄が長いので出しやすく、滑り良くなめらか）、すいかを食べる際に柄の先で種をきれいに取れる時です。しかもレンゲが薄作りなので、皮ギリギリのところまですっと食べられます」（渡辺さん）

「ステンレスカップ 平型、中、小、蓋セット」￥8,710

シンプルな調理カップながら、その美しいフォルムと機能性に愛用者が後を絶たない「カーサリンギ」のベストセラー。調味料を混ぜたり、食材を切ってまとめて進行をスムーズにしたり、料理好きの台所に欠かせないアイテムだ。蓋付きなので、残ったハーブやレモンの切れ端もラップ要らずでそのまま冷蔵庫に保存できるのもうれしい。凹凸が少ないため扱いやすく衛生的。丈夫ながら薄い作りなのでスタッキングしても高さが出ず、内側も鏡面仕上げなので洗って拭いたときのクロスの滑りのよさも計算済み。何の変哲もなさそうだが、使ってみるとアッパレなのだ。

「こちらも生徒さんからのリクエストで商品化しました。3種ある中の一番左の平型はローマで暮らしていた時に、製菓用品店で購入したアルミカップが原型です。この安定感のある形が使いやすく、あえて日本へ持ち帰って新潟県燕市の工場で型から起こしてもらいました。小さなボウルよりずっと手に取りやすいですね。蓋のフチはカップの口径より大きめなので、片手でさっと乗せたり外したりが可能で、蓋を仕切りにカップを上に重ねていけるのも便利。フタだけでも刻んだ薬味を乗せて食卓に出したり、アジア料理には取り皿として使ってもおしゃれですよ」（渡辺さん）

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