フランダースの犬で有名な聖母大聖堂とレーズンパン
おいしいパンのためならどこまでも。お次は、行列必至、週末は売り切れてしまうという「レーズンパン」を求めて、アントワープ老舗パン屋さん「Goossens」へ。

ひの:ブリュッセルからアントワープまでは電車で約40分。旅先では私の中の“鉄分”が目覚めがち(笑)。新たな風景を見つつ電車で移動するのが楽しみの一つになります。パン巡礼と鉄道旅って最高の組み合わせですね。
吉村:アントワープ中央駅は、「世界でもっとも美しい駅」とも称されていますよね。その壮麗なバロック様式、そしてエレガントな駅舎内部。まさに芸術の域です! 目的のレーズンパンは見つかりましたか?

ひの:駅からダッシュでそのパン屋さんに向かいました! ガラス窓越しに見える、ずらりと並んだレーズンパンを見て、まずはひと安心。おばあちゃんマダムがやさしく接客してくれ、白い生地と、全粒粉の茶色いレーズンパンがあるそうで。わたしは、濃い味、風味が強いほうが好きなので全粒粉のほうをチョイス。


ひの:アントワープといえば、有名なのが『フランダースの犬』で、ネロとパトラッシュの感動的な最期の舞台となった聖母大聖堂。開館まで時間があったので、近くの公園でレーズンパンを味わいました。

吉村:写真からも、レーズンのぎっしり具合が、伝わってきますね! いかがでしたか?
ひの:古くからあるパンですが、とても新鮮でした。ふわふわとかしっとりとかじゃない、もうギュギュギュッと生地の目がつまっていて、持つとずっしり重い。レーズンのジューシーな甘み、生地の自然な風味だけで、十分おいしい。旅に同行していた、「ビーバーブレッド」の割田健一シェフにも、後日おすそわけしたところ「面白いね」と。派手な感じはないのにこの奥深さといったら! という主旨のことをおっしゃっていましたね。
吉村:リッチな風味のパンに慣れてしまっていますものね。
ひの:トーストせず、冷たいバターをそのままのせて食べても、おいしいはず。


【DATA】
Goossens
Korte Gasthuisstraat 31, 2000 Antwerpen