Lifestyle

iStock.com/Andrii Zorii
「ソバーキュリアス」とは? お酒を飲まない選択が注目される理由
2023.5.19
新型コロナウイルス感染症の位置づけが、5月8日から5類感染症に移行した。外食や飲み会などが社会的に解禁されてお酒を飲む機会が増えてきているが、今、「飲めるけどあえて飲まない」という選択をするライフスタイル「ソバーキュリアス」が増加中。ソバーキュリアスとは何か、飲まないメリットや取り入れ方を紹介する。
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2023.5.19
新型コロナウイルス感染症の位置づけが、5月8日から5類感染症に移行した。外食や飲み会などが社会的に解禁されてお酒を飲む機会が増えてきているが、今、「飲めるけどあえて飲まない」という選択をするライフスタイル「ソバーキュリアス」が増加中。ソバーキュリアスとは何か、飲まないメリットや取り入れ方を紹介する。
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ソバーキュリアスとは、ソバー(Sober/しらふ)とキュリアス(Curious/好奇心がある、興味がある)を組み合わせた造語で、お酒を飲める人があえて「お酒を飲まない」もしくは「少量しか飲まない」ことを選択するライフスタイルや考え方のこと。また、このようなソバーキュリアスを実践する人のことを、「ソバキュリアン」と呼ぶこともある。
キュリアス(好奇心がある、興味がある)と名が付いているように、ソバーキュリアスは断酒するよりも、最終的な結論は出にくいことはある。しかし、「お酒をやめることがどんなことなのか興味があるけれども、それほどこだわらない」という、ゆるやかな考え方により、ソバーキュリアスはライフスタイルになじみやすくハードルも低くなり、健康やウェルネスを理由に飲酒を避けたり、控えることを選択する人は年々増えている。
また、今までお酒を断りづらい環境があったとしたなら、今後は「ソバーキュリアスなので」と伝えることで会話のきっかけにもなり、ポジティブにお酒を断ることもできそうだ。
最終的には、自分の飲酒習慣を自覚し、そもそもなぜアルコールを飲んでいるのかを理解し、アルコール摂取により注意深くなるだろう。
お酒を控えることで、より健康的でクリアなマインドを保ち、より豊かな人生を手にすることができるだろう。
例えば、気分、睡眠、生産性が向上し、不安やうつ病、心臓病、脳卒中、特定のがんなどの病気のリスクも下げることができる。フィットネスの持久力とスタミナの向上、摂取カロリーを控えられることによる体重減少、透明感のある肌、睡眠の改善など、健康上の利点は数えきれない。
他にも、それまで飲酒に費やしていた時間が減ることで、自由に使える時間が増えるメリットも。「二日酔いで何もできない」なんていう日もなくなる。
お酒代のみならず、食事代や交際費、タクシー代など、飲酒に費やしていたお金は、趣味や貯蓄など他の用途に使え、お財布にも心にも余裕のある暮らしがかなうだろう。
「お酒は少量であれば健康にいい」と言われたり、お酒をたしなむ大人にとっては文化的定番にもなっているが、健康への影響に関する矛盾したメッセージも絶えることがない。
まず、「酒は百薬の長」は科学的には間違っている。世界保健機関(WHO)は、飲酒は頭頸(とうけい)部〔口腔(こうくう)・咽頭・喉頭〕がん・食道がん〔扁平(へんぺい)上皮がん〕・肝臓がん・大腸がん・女性の乳がんの原因となると認定している。
乳がんについては欧米の疫学研究が一貫して関連を支持し、58,000以上の症例を含む53の研究をまとめた解析では、エタノールで10g(5%ビールなら250mL)増加するごとに7.1%リスクが増加した。
多目的コホート研究(JPHC研究)によると、生活習慣病をまとめて予防しようと考えると、お酒は日本酒換算で1日1合(ビールなら大びん1本、ワインならグラス2杯)程度までに控えておいた方がよいとされる。個人がすでにアルコールを摂取していない場合、お酒を飲み始める健康上の理由はない。
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