×

従業員食堂にも広がる、「帝国ホテル」のサステナブルへの取り組み

「もったいない」から生まれる美味しい希望

一方、スタート時にはレストラン部門とは違った苦労もあったという。フランス料理が核となる「帝国ホテル」のレストランではスタッフの多くが調理経験の無い“社食の定番”、ラーメンやそば・うどんなども扱う必要があった。だが、不慣れなメニューも時間をかけ、工夫することで開発に成功。さらには、各レストランや宴会場の厨房で出た端材、販売しきれなかった商品をメニューに活かすことで、大きな社会問題でもある「食品ロス」の削減にも成功している。

帝国ホテル エスポワール
牛肉コロッケバーガー。野菜の端材で作ったスープも一緒に
帝国ホテル エスポワール
ビーフブイヨンやコンソメなどを作る過程で出るすじ肉を活用し、「帝国ホテル」ならではの「まかないカレー」が生まれる
帝国ホテル エスポワール
伝統の味をそのまま、「インペリアル」というスペシャルの週替わりメニューに採用。シャリアピンステーキが登場することも。この日は、チェスターフィールド(舌平目と蟹の衣焼き)。ホテルならではのシフト勤務を考慮して、提供時間が毎日変わる
帝国ホテル エスポワール
端材である椎茸の石づきを乾燥させ、そば・うどんのつゆのもと「かえし」に入れて香りを出す工夫がなされている
帝国ホテル エスポワール
ペストリーで出たケーキの切り落とし部分をアレンジしてデザートに。焼きムラの出たパンも提供

施設名である「エスポワール」は、フランス語の希望を意味する“espoir”から。社会やホテル、ホテル従業員における持続可能性に向けた取り組みに将来への希望を託すという想いが込められた。従業員食堂はまさに、「帝国ホテル」グループを挙げて取り組むSDGs達成に貢献する大きな活動拠点のひとつとなっている。

お問い合わせ先

帝国ホテル 東京 03-3504-1111
www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/

関連情報

リンクを
コピーしました