天孫降臨の神話が残る高千穂峰の中腹に立つ「界 霧島」は、全客室から桜島を望める絶景が魅力の湯宿だ。すすき野原にたたずむ湯浴み小屋、黒豚をはじめとする鹿児島の美食を堪能できる会席料理、迫力満点の演舞「天孫降臨ENBU」、地域の伝統を随所にちりばめたご当地部屋など、鹿児島の魅力をあらゆる角度から味わい尽くせる。今回は、自然に抱かれながら極上の癒やしを体験できる「界 霧島」。

客室に入ると、一面の窓の外に広がる雄大な自然に目を奪われる。眼下に広がる霧島高原、錦江湾、その向こうには桜島が望める。「界 霧島」の客室は全てがご当地部屋「薩摩シラス大地の間」で、鹿児島の大地を身近に感じながら、地域の伝統や自然に触れられる特別な空間になっている。

シラス台地とは、火山の噴火による噴出物が堆積したもので、白い砂を指す方言の「シラス」に由来する。鹿児島県の約6割を覆うシラスは、古くから伝統工芸にも使われており、「界 霧島」の客室では、霧島連山をモチーフにしたヘッドボードとしてシラス壁が使われている。



薩摩地域には数多くの伝統工芸品が受け継がれているが、江戸時代の伝統を生かして作られる薩摩和紙もその一つ。室内では、霧島エリアに生息する花や紅葉などがデザインされた薩摩和紙の照明がやわらかな光を放つ。また、薩摩和紙が使われた客室サインの文様には薩摩藩の家紋が用いられ、地域と和の伝統を感じられるポイントになっている。
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他にも、薩摩の伝統工芸品として有名な錫器、大島紬のアイテムが部屋を彩る。錫製品は、かつて薩摩藩の大きな財源であり、金、銀と並んで価値の高い高級品として扱われていた。さびず、朽ちない金属のため縁起が良いとされる錫を「界 霧島」では花瓶として展示。そして、日本三大織物の一つでもある大島紬は壁飾りとして設置されている。絹織物の最高傑作とも言われる伝統技術をモダンに解釈し、霧島エリアに山々が連なる光景を表現した。

何よりも、心ゆくまで温泉につかれるくつろぎのひとときは、湯宿の醍醐(だいご)味。客室露天風呂からの眺めは美しく、桜島を前にしながら、自分のペースでゆったりと湯浴みができる。