不世出のヘッドピースデザイナーの展示 加茂克也展 1996-2020

Lifestyle

2023.04.20

不世出のヘッドピースデザイナーの展示 加茂克也展 1996-2020

表参道ヒルズのスペース オー

誰にでも好かれる子供のようなキャラクター

私が加茂さんと知り合ったのは20年前ぐらいでしょうか。現在の『marie claire』の姉妹誌でもある読売新聞東京本社発行の『Yomiuri Style Magazine』の創刊時でした。

新聞社が発行するファッションタブロイド紙という今までにない媒体ということで、ベストなキャスティングをと、カメラマン、スタイリストに飛び切りの人を選んだのはもちろんのこと、ヘアは加茂さんにお願いしようということになりました。いつもリラックスしていて、飄々とした加茂さんの存在は、撮影現場をいつも和やかにしてくれたものです。その後、『Yomiuri Style Magazine』にはほとんど毎号、スタッフの一人としてかかわってもらいました。

コレクション取材でミラノやパリへ向かう飛行機の中で偶然に会ったこともあります。その時彼は、カール・ラガーフェルドから「CHANEL」のコレクションでヘアアーティストとして参加するよう要請され、パリに向かう途中でした。機内で長旅の疲れも感じさせないほど会話を楽しんだ記憶があります。

ある時、私の携帯電話に彼から電話があり、「今、パリの蚤の市にいるのだけれど、田居さんが身につけている時計と同じ時計を見つけた。買うべきか買わないべきか迷っている。その時計は調子いい?」というものでした。いかにも天真爛漫な加茂さんらしい電話でした。もちろん、そこまで考えるなら購入すべきだと答え、帰国後その時計を見せていただいたこともありました。

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