折り畳み椅子「ニーチェアエックス」日本が誇る名品モノガタリ

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2023.03.20

折り畳み椅子「ニーチェアエックス」日本が誇る名品モノガタリ

シンプルだからこそ細部まで高い技術を求め、国内生産にこだわる

エックスシリーズは「エックス」「ロッキング」「オットマン」の三つのモデルからなる。いずれもシンプルなパーツで構成され、使用されている部品はシート生地、木製の肘かけ、脚部パイプなどわずか6種類。そのひとつひとつが全体の美しさに影響し、安全性や座り心地にも直結するため、細部まで高い技術が求められ、一貫した国内生産を守りつづける。


ニーチェアエックス[約W61×D76.5×H86×SH25.5~35cm]折り畳み時[約W15×D76.5×H116cm]¥51,700(藤栄)
ニーチェアエックス ロッキング[約W61×D76×H92×SH31~43cm]折り畳み時[約W15×D76×H119cm]¥55,000(藤栄)
ニーチェアエックス オットマン[約W50×D42×H35×SH33cm]折り畳み時[約W8.5×D42×H57.5cm]¥30,800(藤栄)

シート生地は強度を保つため、デニム生地と同じ綾織りを採用。新居が生み出した「一度洗ったかのような柔らかさと手触り」を再現するため、生地表面を引っかいて毛羽立たせる起毛加工を施す。この独自のシート生地は、家業が剣道具製造販売業だった新居が道着や道具袋から着想して開発したもので、当初は生地を水に浸し、自らの足で張り具合を探ったという。

座った時にストレスのかかる部分を補強するため、ダブルステッチというジーンズなどに用いられる縫製方法を採用

また、体に当たる部分は「ホッとするから、自然素材のものがいい」と、肘かけには初期から木材を採用。人間の腕の構造を研究し、疲れにくいよう計算して角度や高さを設計した。

初代モデルでは曲げ加工が容易なスチールを使った脚部パイプやネジは、錆(さび)に強いステンレス鋼に変更するなど時代とともに改良も重ねられ、2022年には経年で生じた不具合を修繕・修理できる「リペアサービス」もスタート。

パイプはステンレス板を円筒状に加工し、つなぎ目を溶接することで成形。脚部の美しさを損なわないために、曲げ加工では穴の内部を目視で確認し、溶接跡を内部に向ける。

シートなど部品だけを購入して、自分でパーツ交換できるのも、市販の工具で分解・組み立てが可能なニーチェアエックスならでは。愛着あるものを手入れしながら長く、心地よく使いつづける。新居 猛がこだわった「良い暮らしの道具」としての椅子の姿と言えそうだ。

text: Nobuko Sasaki(tampopogumi) edit: Akiko Yoshida

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お問い合わせ先

藤栄https://www.nychairx.jp

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