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「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展へ──日本初上陸から70年の節目に思う

モード史を体現する歴代デザイナーたち

世界最大のラグジュアリーブランドのグループであるLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の歴史にも「クリスチャン ディオール」はかかわっています。

経営不振に陥った「クリスチャン ディオール」社を現在のLVMHの会長である、ベルナール・アルノー氏が引き継いだところから、LVMHグループはさらに大きく成長していったのです。そのためアルノー氏にとって「クリスチャン ディオール」は、LVMHグループが保有する数多くのブランドのなかでも特別な存在であるのではないでしょうか。

世界のファッション史のなかで燦然と輝きを放つ「クリスチャン ディオール」。そのクリエイションにかかわったデザイナーは、まさにモードの歴史を体現している人たちばかりです。クリスチャン・ディオールに始まり、イヴ・サンローラン、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリ。

この歴代のデザイナーたちの作品を一堂に見ることができ、また日本とのかかわりも再発見できる「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展。モード、ファッションに関心のある方にはぜひ見ていただきたいと思います。

2023年2月22日

参考資料:『ディオールと華麗なるセレブリティの物語』川島ルミ子(講談社)、「東京ファッションデザイナー協議会20年の歩みと戦後日本ファッションデザイナー誕生記」(東京ファッションデザイナー協議会)

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