映画『バビロン』に出演のマーゴット・ロビー、体当たりの演技でトップ女優への階段を駆け上がる
2023.1.26
2023.1.26
[INDEX]
そのマーゴットが言う“ワイルド”な時代のハリウッドで成功するために、脇目もふらず猛烈な勢いで突進していく女優志望のネリー。そのキャラクターは、数多のサイレント映画スターたちが着想源となっているが、中でもマーゴットはクララ・ボウという名の女優の人生がネリーのイメージと重なった、と振り返っている。
「クララは、貧しい境遇で受けたトラウマや虐待など、ひどい子ども時代を過ごした人。彼女の両親は、クララが生きながらえるとは予想していなかったので、出生証明書すら取得していなかった。そんな事実を知ったとき、ネリーというキャラクターが理解できた気がしたの。ネリーは、この地球で過ごす日々は、いつ終わってもおかしくないと感じていたから、毎日、全力で立ち向かっていたのだと」
ハリウッドの狂乱の日々を疾風のごとく駆け抜けたネリーを演じるのにはパワーが必要だったとも彼女は言う。
「この作品においての最大の挑戦は、ネリーであるためのスタミナを維持することだった。彼女を演じることはとても疲れるけど、やり切れると思ったわ。1日20時間働き、すべてのシーンで即興を要求してくる監督との仕事も経験済みよ。あらゆる仕事をしてきたし、私はこの仕事が大好きだから、弱音を吐くことはない。そんな私でさえ、ネリーは今までで一番、難しいキャラクターだった。だからこそ、出演した価値もあったし、私の生涯、そして経歴の中で最も誇りに思える仕事になったんじゃないかしら? チャゼル監督は自由に演じさせてくれた。それはネリー役だったからかもしれないけど、初めて本当の意味でアクセルを全開にするチャンスを与えてくれたことに感謝してるわ」
この作品では、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19年)以来となるブラッド・ピットとの共演も話題を呼んでいる。
「私はブラッドの大ファン。彼はすべてにおいて特別で、この作品でも異彩を放っている。実生活でも映画スターのブラッドが劇中でもそれを演じる。俳優が俳優を演じる舞台裏を覗けたのは、とても素晴らしい経験だったわね」
今後もバービー人形の実写版映画『Barbie』や『オーシャンズ11』シリーズの最新作など、話題作への出演が目白押しのマーゴットから目が離せない。
【関連記事】マーゴットロビー、セレーナゴメスらゴールデングローブ授賞式に豪華スター来場。今年のベストドレッサーは?
『バビロン』
2023年2月10 日(金)公開
監督・脚本: デイミアン・チャゼル
出演: ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ディエゴ・カルバほか
配給: 東和ピクチャーズ
公式サイト: babylon-movie.jp
©2022 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
【雑誌『marie claire』のPDFマガジンダウンロードページ】
©︎marie claire/text: Tomoko Kawakami
リンクを
コピーしました