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「ブシュロン」最高経営責任者 エレーヌ・プリ=デュケンが語るサステナブルな未来

産業廃棄物から再生されたリサイクル素材“Cofalit®(コファリット®)”を使用したカプセルコレクション“ジャック ドゥ ブシュロン ウルティム”を発表されましたが、これも「ブシュロン」の作る新しいジュエリーのあり方ですか?

クリエイティブディレクターのクレールとともに、いつも「プレシャス(価値ある、貴重なもの)」は何かと考えていて、このコレクションはその概念を再定義したものです。それはゴールドや宝石だけではなく、自然界にあるものはすべて美しいという考え方。人間が生み出した有害物質である産業廃棄物を無害化してジュエリーへと生まれ変わらせるという今回の作品は、サステナブルな未来に向けて進化するメゾンの精神そのものを体現しています。

未来のハイジュエリー、ラグジュアリーについてどう考えますか?

私はジュエリーを通じて、感動を与えることができると考えています。また、単に宝石やジュエリーの美しさだけではなく、もっと哲学的なアイデアやイマジネーションの追求によって、人々の心に訴えかけられるのではないかと。産業廃棄物によるリサイクル素材をジュエリーに使ったとしても、それを地球上からなくせるわけではありませんが、このようなアプローチで問題にフォーカスし、課題に取り組むことに意味があると思っています。他の多くの企業や産業にもこういった取り組みが広がっていくことを願っています。

今年9月に発表されたカプセルコレクション“ジャック ドゥ ブシュロン ウルティム”

メゾンを代表するアイコニックなジュエリー“ジャック ドゥ ブシュロン”のデザインに、産業廃棄物から再生されたリサイクル素材であるCofalit(®コファリット®)を用いている。従来、高速道路の盛土に使用されていた素材で、何ヵ月にも及ぶ試行錯誤を経て開発された。漆黒の素材であるコファリット®は、宝石のようにカットして磨けば、ジュエリー同様にファセットカットのように仕上げることができるという。このコレクションはいずれも非売品。

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お問い合わせ先

ブシュロン クライアントサービス tel: 0120-230-441

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Profile

Hélène Poulit-Duquesne / エレーヌ・プリ=デュケン

「ブシュロン」最高経営責任者 フランス生まれ。エセック・ビジネススクールを卒業後、LVMHグループでキャリアをスタート。1998年にカルティエ・インターナショナルに入社し、インターナショナル・マーケティング・ディレクターなどの要職を歴任。2015年、「ブシュロン」へ入社し現職に就任。

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