オメガ初代『スピードマスター』が歴代最高額で落札

このタイムピースは、1957年にプロフェッショナルウォッチ“トリロジー”のひとつとして発売されたオメガ スピードマスターの第1弾にあたる唯一無二のもの。多くのコレクションアイテムは、何十年も光が入らない場所で安全に保管されてその価値が増すものだが、今回落札されたオメガ ウォッチは、太陽の光を浴びながら実際に使用され続けてきたという類まれな背景を持っている。その結果、鮮やかなミルクチョコレート色に変色した独特の“トロピカル”ダイアルとなっている。色調が均一的であるのも貴重な要素で、この時計がこれまで損傷を受けてこなかったことの証左だ。

CK2915のリファンレンス番号を持つこのオメガ ウォッチは、1957年から1959年にかけてのみ製造され、バリエーションはわずか3種類だった。スピードマスターの初期モデルであるCK2915-1が貴重なコレクターアイテムとなっているのはそのような理由からだ。この時計の新しいオーナーとなった落札者は、時計本体に加え、この時計が1957年11月22日に製造されたことを示すオメガの アーカイブ抄本、そしてオリジナルの製品資料も手にした。