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デザイナーのヴァージル・アブローが41歳の若さで急逝。セレブリティが追悼メッセージを寄せる

11月28日に癌のため死去したヴァージル・アブロー。©️Dominique Charriau/WireImage/Getty Images

人気ブランドの「オフーホワイト c/o ヴァージル・アブロー」の創始者で「ルイ・ヴィトン」のメンズ・アーティスティック・デザイナー、ヴァージル・アブローが病気のため亡くなった。ヴァージルはここ数年、癌と闘病しながら、仕事を続けていたという。

仕事を続けながら、闘病する道を選ぶ

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ファッションブランド「オフーホワイト c/o ヴァージル・アブロー」の創始者で「ルイ・ヴィトン」のメンズアーティスティック・ディレクターのヴァージル・アブローが亡くなったと、11月29日、公式のインスタグラムで公表された。まだ41歳という若さだった。2019年に心臓血管肉腫という非常に稀な癌を患っていると診断を受けたアブローは、ファッション、アート、カルチャーが交錯するいくつものプロジェクトの指揮をとりながら、病と闘う道を選んだ。公式のインスタグラムには、「猛烈に献身的な父、夫、息子、兄弟、そして友人であった最愛のヴァージル・アブローが亡くなったことをお知らせすることに、大変ショックを受けています」との追悼文を掲載。「彼は愛する妻シャノン・アブロー、子供のロウ・アブローとグレイ・アブロー、姉のエドウィナ・アブロー、両親のニーとユニス・アブロー、そして数多くの親愛なる友人や同僚を残し、亡くなってしまいました」。

マイアミにある「オフーホワイト c/o ヴァージル・アブロー」の店舗前には、ヴァージルの悲報を受けてファンたちが献花する姿も。©️Joe Raedle/Getty Images

ファッションの枠に収まらず、境界線を超えて活動

1980年、アメリカのイリノイ州生まれのヴァージル。大学では建築学を専攻。その時期にファッションに興味を持つようになる。その後、アーティストのカニエ・ウェストとの出会いを経て、本格的にファッション業界に進んだヴァージルは2013年に自らのブランドである「オフーホワイト c/o ヴァージル・アブロー」を設立。さらに2018年6月に発表したコレクションからは、「ルイ・ヴィトン」のメンズのディレクションも担うことに。2011年には、世界的に活躍するミュージシャン、カニエとジェイ・Zがコラボレーションしたアルバムのアートワークも監修。そのアルバム「Watch The Throne」はその年のグラミー賞の最優秀レコーディングパッケージ賞にもノミネートされている。さらに芸術家の村上隆とも親交が深く、アート界にも影響力を持っていた。

デザイナーのマーク・ジェイコブスは「とても残念です。彼の家族や愛する人たちに思いと祈りを捧げます。親愛なるヴァージル。力強く、そして安らかに」とメッセージを送った。

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モデルのジジ・ハディットも「彼の優しさとエネルギーに溢れた寛大さは、彼と接点を持ったすべての人生に強いインパクトを残しました。彼は誰もが特別な存在だと感じさせてくれる人。彼がいなくなって寂しい。ヴァージルと一緒に働けたこと、彼の才能に触れられたこと、私はとても幸運でした」とコメントしている。ほかにもモデルのケンダル・ジェンナー、ヘイリー・ビーバー、歌手・俳優のジャスティン・ビーバー、ファッションエディターのエドワード・エニンフル、歌手のドレイク、ジャスティン・ティンバーレイク、BTSなど世界中のセレブリティたちが追悼のメッセージを贈っている。

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  • translation: Tomoko Kawakami


     

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