「ヴァン クリーフ&アーペル」は、長きにわたり、ダンスの芸術性に着想を得た作品を発表してきた。2007年には「バレエ プレシュー コレクション」が誕生し、ダンスという芸術に抱く思いを表現し続けている。今回本コレクションに加わったのは「カルメン」「ドン・キホーテ」などの演目を彷彿(ほうふつ)させる、バレリーナのシルエットを象った新作ハイジュエリー クリップ12点。
アルミード バレリーナ クリップ

〈左〉レーヌ ドゥ シュマカン バレリーナ クリップ、〈右〉ペルセイド バレリーナ クリップ
特に、ロマン主義時代のものをはじめとした著名なクラシックバレエを想起させる作品で、繊細な動きや優美な衣装、豊かな装飾までが、ハイジュエリー アトリエの職人たちの手により忠実に再現されている。

1875年に発表されたジョルジュ・ビゼーの代表的なオペラ「カルメン」の第2幕を想起させる「ダンス ドゥ セヴィーユ バレリーナ クリップ」は、愛する人のために踊る若きボヘミアン、カルメンの姿を描いた作品。フラメンコドレスを思わせる衣装はスカートが重なり合い、動きのあるシルエットを際立たせている。
ポリッシュ仕上げを施したゴールドの輝きが、スカート下部やヘッドドレスを彩る貴石の色合いと絶妙な調和を生んでいる。
〈左〉フェ ドラジェ バレリーナ クリップ、〈右〉ダンス ドゥ セヴィーユ バレリーナ クリップ
1870年にアルテュール・サン=レオンが振り付けた「コッペリア」(原題:コッペリア、あるいはエナメルの目をもつ乙女)は、スワニルダとその婚約者フランツ、そして魂をもつ人形を作りたいと夢見るオートマタ職人のコッペリウス老人が繰り広げる物語。
大きなリボンの髪飾りと宝石がちりばめられた衣装をまとった「レヴェリー ドゥ コッペリウス バレリーナ クリップ」は、機械仕掛けの人形を思わせるような、どこかぎこちないポーズをとっている。
〈左〉レヴェリー ドゥ コッペリウス バレリーナ クリップ、〈右〉マーシャ バレリーナ クリップ
マリウス・プティパが振り付けた、1889年に初演されたバレエ作品「タリスマン」の登場人物、バラに姿を変える天界の女王アムラバティを表現したのは「ローズ ドゥ ベンガル バレリーナ クリップ」。オン ポワントに上がった瞬間をとらえた姿からは、ルルヴェのポーズを取った瞬間の躍動感が伝わってくる。
古代インドの壮麗な文化へのオマージュとして、ダイヤモンドがセットされた衣装には、ゴールドの編み込みや大小異なるサイズのビーズと、カボションカットのカラーストーンが並べられている。
〈左〉クレオパトラ バレリーナ クリップ、〈右〉ローズ ドゥ ベンガル バレリーナ クリップ
バレエ作品「ドン・キホーテ」(ルドルフ・ヌレエフ振り付け版)のシルエットを描いた「カスティーリャ バレリーナ クリップ」は、広げた扇子と特徴的なポーズが印象的。金糸で表現されたフリルの袖が、ポーズによって生み出される動きの効果を一層際立たせている。クリップ全体を通して、スペインの小さな村を舞台とするバレエ作品の、リズミカルな楽曲が鮮やかに思い起こされる。
スカートを構成するフリルは、煌(きら)めく宝石が陽気なハーモニーを奏で、生き生きとした表情を見せている。
カスティーリャ バレリーナ クリップ ※全て参考商品
宝石の専門性や、メゾンに受け継がれる伝統的な職人技を融合させることで、オペラやバレエが紡ぐ夢に命を吹き込んでいる「ヴァン クリーフ&アーペル」。今回の新作を通して、バレエという着想源に改めてオマージュをささげている。
text: Tomoe Tamura
ヴァン クリーフ&アーペル公式サイト:
https://www.vancleefarpels.com/jp