世界の匠たちと対話、第一章は日本が舞台。「デルヴォー」の新たな創造

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2026.07.30

世界の匠たちと対話、第一章は日本が舞台。「デルヴォー」の新たな創造

マットアリゲーターとクリスピーカーフを用いた“タンペート PM”。2種類の異なるレザーの接合部にあしらわれた金箔のラインが、バッグに静かな存在感と奥行きをもたらす

世界最古のラグジュアリーレザーグッズメゾン「デルヴォー」が新プロジェクト“Craft Beyond Borders”を始動。その第一章の舞台に日本を選んだ理由と、クラフトへの思いをCEOであるジャン=マルク・ルビエ氏に聞いた。

ジャン=マルク・ルビエ 「デルヴォー」最高経営責任者(CEO) photo:Tomoko Hagimoto

ジャン=マルク・ルビエ
「デルヴォー」最高経営責任者(CEO)
photo: Tomoko Hagimoto

1829年、ベルギー・ブリュッセルに創業した「デルヴォー」は、世界最古のラグジュアリーレザーグッズメゾンとして、約2世紀にわたりそのクラフツマンシップを磨き続けてきた。その老舗メゾンが、世界の職人技との対話から生まれた最新コレクション“Craft Beyond Borders”を発表。その第一章が日本で幕を開けた。この特別なコレクションのお披露目に合わせ、「デルヴォー」のCEOを務めるジャン=マルク・ルビエ氏が来日し、その物作りの背景にある思想を語った。

「長い歴史を持つということは、それが未来へと受け継がれてこそ意味を持つのです。このプロジェクトの出発点は、デザインではなくノウハウ、つまり職人技そのものを進化させることへの挑戦でした。私が目指したのは、『デルヴォー』の誇るノウハウに他者を迎えることで、その可能性をさらに広げ、共に新しい価値を生み出すことでした」と振り返る。

そして、このコラボレーションでタッグを組んだのが、日本の伝統技術を継承している匠たち。なぜ日本だったのか。「『デルヴォー』と日本の親和性は高い。日本は、ラグジュアリーというものがまだ産業として存在する以前から、その本質を理解してきた国です。美しさと機能性を両立させることが、この国の哲学であり、それは我々の考え方と重なる。問題は、いかに“平行”を“交差”へと変えるかでした」

京都・西陣で280年の歴史を受け継ぐ老舗機屋・誉田屋源兵衛が織り上げた富士山をバッグに京都・西陣で280年の歴史を受け継ぐ老舗機屋・誉田屋源兵衛が織り上げた富士山をバッグに

ブランドの祖国、ベルギーの伝統的なタペストリーを用いたバッグも登場 ブランドの祖国、ベルギーの伝統的なタペストリーを用いたバッグも登場

その答えが、「デルヴォー」を代表する“ブリヨン”“タンペート”“パン”といったバッグと、金沢の金箔職人や、京都・西陣の老舗機屋・誉田屋源兵衛とのコラボレーションだ。“タンペート PM”に施された金箔のモチーフ、赤富士を描いた織物を贅沢にあしらった“タンペート XL”など、いずれも「デルヴォー」のアイコニックなシルエットを土台に、日本の伝統的な手仕事が新たな魅力を引き出している。この唯一無二で美しいバッグたちが誕生するまでには膨大なリサーチ、そして長い時間を費やした。「高い技術が求められる作品ですので、アイデアの構想から完成までにはかなりの時間がかかります。一つのゴールに向かって、少しずつ積み上げていくプロセスそのものが、この作品の価値なのです」

鯉の姿を描いた西陣の帯と、それを主役にした「デルヴォー」のバッグ “パン ミニ バケット オタイコ” 鯉の姿を描いた西陣の帯と、それを主役にした「デルヴォー」のバッグ “パン ミニ バケット オタイコ”

これらの特別なバッグたちは、東京・高田馬場にある茶道会館でお披露目された
これらの特別なバッグたちは、東京・高田馬場にある茶道会館でお披露目された

「創造とは常に挑戦であり、それを欠いたクラフトは単なる反復に過ぎない」と断言するルビエ氏が率いる「デルヴォー」の進化は止まらない。


お問い合わせ先
デルヴォー tel: 03-6432-9125
www.delvaux.com

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【雑誌『marie claire』のPDFマガジンダウンロードページ】
©︎marie claire/interview & text:Tomoko Kawakami

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