2026~27年秋冬のパリ・ファッションウィーク(パリコレ)が3月2日から10日まで開催されました。期間中、パリ市内各所でショーや展示会なども行われました。ファッションだけでなく、街で見かけた様々なモノやコトをつれづれなるままにつづります。
ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンのショー会場はルーブル美術館の敷地内。次々にやってくるセレブはまずフォトスポットへ。ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート女子シングルで金メダルを獲得したアメリカのアリサ・リュウさんが登場! STRAY KIDSのフェリックスさんや中条あやみさんも姿を現しました。
アリサ・リュウさん
STRAY KIDSのフィリックスさん
中条あやみさん
会場内に足を踏み入れると、一面の緑。自然の中を表現するために、映画「セヴェランス」を担当したプロダクションデザイナーのジェレミー・ヒンドル氏の構想で作った空間です。
コレクションノートのトップに書かれていた言葉は「スーパーネイチャー」。「自然こそが最高のファッションデザイナー」とあります。
ニコラ・ジェスキエールが創りだしたのは、自然の中で営まれてきた暮らしから生まれた服やシルエットなどをデジタル世界という文脈から再解釈したもの。「新たなフォークロアの創造」と表現しています。



再解釈されたアニマルパターンはキャンバス地やデニムに織り込まれ、植物由来のファーも新たな質感を生み出します。人間の手仕事とテクノロジーが行き交う時代に、服を次の時代への昇華させる姿勢がうかがえました。
パリ市立ガリエラ美術館
パリ市内ではいつでも美術館や博物館で服飾に関する展覧会が開催されています。

今回、パリ市立ガリエラ美術館で「Tisser, broder, sublimer. Les savoir-faire de la mode」が開催されていたので、見てきました。フランスが誇るオートクチュールなど華やかな服飾の世界を支える職人の手仕事にスポットを当てた展覧会です。
最近、日本でもよく耳にするようになった「Savoir-faire(サヴォア・フェール)」、つまり、職人の技を見せるもので、18世紀から現代まで350点あまりが展示されています。すべてが美しく、一点一点細かく見ていくと、時間がたつのを忘れてしまうほど。



織物や刺しゅう、レースや羽根飾りなど、人間の手の力はすごいと感心させられるような技術の数々ですが、それだけでなく、その素材や技術も含め、進化していることもよくわかります。


フランスはこうした技術を守るためにも、美術館などで広く作品を見せています。見せ方にもとてもうまくて、美意識が感じられます。技術を守るためには作り続けなければならない。そのためにはビジネスとしてもうまくいかなければなりません。フランスはそれを長く続けて、こうした職人の技がフランスの「武器」になるということもよくわかっており、こうした見せ方も優れているのでしょう。

ところで、この展覧会のポスターに使われているのは、日本のブランド「コム・デ・ギャルソン」の服です。「コム・デ・ギャルソン」の服は、どんなテーマや文脈でもパリで開催される服飾の展覧会に実に多く使われている。日本人としてうれしい限りです。
text : Izumi Miyachi