グッチのアーティスティック ディレクターを務めるデムナによる初のクルーズコレクションが、2026年5月16日(現地時間、以下同じ)ニューヨークのランドマーク、タイムズスクエアで発表された。元祖お騒がせセレブ、パリス・ヒルトンや大御所スーパーモデルのシンディ・クロフォード、NFLのレジェンド、トム・ブレイディらがキャットウォークを披露したほか、世界中からセレブがショーに駆けつけ、日本からは、俳優の佐野勇斗が特別に参加した。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。
パリス・ヒルトンやシンディ・クロフォードもランウェイに登場。タイムズスクエアを舞台に、デムナが探究するニューヨークスタイル
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2026年5月16日(土)21時、デムナはニューヨークを舞台に、グッチでの初のクルーズコレクションを披露した。タイムズスクエアのスクリーンを背景にした壮大なショーだ。デムナがグッチでの初のクルーズコレクションのランウェイショーを開催することに決めた場所は、ニューヨークの中心部、より正確にはタイムズスクエアだった。
Courtesy of GUCCIその舞台とは? 朝から晩まで街を照らし続けるあの有名な広告看板だ。そこには、グッチの水、グッチの車、グッチの“長寿サプリメント”といった広告(実在するものから架空のものまで、さまざまなプロダクトが登場)が繰り返し流され、要するにグッチの本質を捉えるために必要なものがすべてそろっていた。まさにそれがコレクションの名前、「GucciCore」だ。フィレンツェ発のブランドが、大西洋を越えて送り出した、いわばそのエッセンスの凝縮のようなコレクションである。
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この場所が選ばれたのは偶然ではない。1953年、同ブランドはその地で海外初のブティックをオープンしたからだ。それから15年後、ブランドはVIP顧客に「Gucci Galleria」の秘密のエントランスへのアクセスを可能にする、専用のゴールドカラーの鍵を贈った(1980年代、ニューヨークのフィフス・アベニュー旗艦店の上階に特別な空間があった)。このサロンへのオマージュとして、鍵の形をした特別なパスが、今回のショーを観賞するために集まった、選ばれし少数の人々への招待状となった。
63のスタイル像から浮かび上がるグッチ
ジョージア出身デザイナー、デムナは『La Famiglia』『Generation Gucci』『Primavera』という彼の過去の作品に続く形で、アーキタイプ(典型的な人物像)を探究する取り組みを続けることに決めた。今回、彼がオマージュをささげたのはビッグ・アップル(ニューヨークの愛称)の住人たちだ。



Courtesy of GUCCIフィット感のあるスーツにブランドロゴ入りのリュックを背負った銀行家、ウールのコートを羽織り、脇にはヨガマットを抱えたワーキング・ガール、ファーを無造作に肩にかけ、カクテルパーティーへと急ぐイット・ガール、ストライプ柄のシャツを着てユリの花のブーケを手に、慌ただしく歩く女性、ブランドロゴ入りのバッグを斜めがけしたクールな若者……。
「このコレクションのコンセプトは、ブランドのスタイルの土台となるベーシックアイテムで、基本のワードローブを構築することでした。完璧なピーコート、クラシックなトレンチ、ビジネススーツ、欠かせないシャツ、究極のペンシルスカートといったアイテムに、イタリアらしいエレガンスと華やぎを加えたものです」と、2025年7月にクリエイティブ・スタジオのトップに就任したデムナは説明する。これらの象徴的なアイテムの大部分は、定番ラインとして継続展開される予定だ。それは、「本質的で機能的、かつ着やすいアイテムを中心に構築され、かつ一目でわかるアイデンティティを保つグッチのワードローブ」という彼のビジョンを明確に示すものである。
そして実際、デムナが愛してやまないコードはここにある。丸みを帯びた肩、頭にぴたりと張りつくようなフード、極めて低い位置のウエスト、丈のバランスで遊ぶシルエット、官能的な華やかさ、そして赤いドレスの完璧なドレープや、グラフィカルなビスチェにあしらわれた大胆なフェザーなどに見られる、オートクチュール的なディテールだ。




Courtesy of GUCCIモデルの起用も、このデザイナーが最も得意とするものそのものだった。パリス・ヒルトンからエミリー・ラタコウスキー、ドリー・ヘミングウェイ、シンディ・クロフォード、アメリア・グレイ、マリアカルラ・ボスコノにいたるまで、個性豊かでにぎやかな顔ぶれが集結。ランウェイのスターや社交界のセレブたちが若手トップモデルたちと交ざり合い、最前列ではマライア・キャリー、リンジー・ローハン、ナディア・リー・コーエンらがショーに見入っていた。
translation & adaptation: Akiko Eguchi
関連情報This article was originally published by Tanissia Issad
Marie Claire FRANCE