【スペシャルインタビュー】“ベルベル”コレクション誕生10周年 時代を超越したジュエリーを創造するガイア・レポシ

1957年にイタリア・トリノで創業し、パリ・ヴァンドーム広場に本店を構えるジュエリーメゾン「レポシ」。3代目のガイア・レポシが、今年10周年を迎えたメゾンを代表する “ベルベル”コレクションの魅力を語ってくれた。

「就任後、初めて発表したコレクションですが、このリングは過去と未来の要素を併せ持ったタイムレスなデザインが最大の特徴です。象徴的なスタッキングスタイル（レイヤードスタイル）は、その後のコレクションにも取り入れられ、メゾンのシグネチャーになりました。『レポシ』らしい美的感覚に基づいた革新的なアイディアや伝統、クラフトマンシップが過去と現在を繫ぎ、私たちの考えるニュークラシックとなっているのです」。民俗学や建築、アートから着想を得て誕生したシンプルかつ洗練されたデザインの“ベルベル”コレクションは、時代を超えて愛され、ベストセラーに。男女問わず、自分らしいスタイルを楽しむ人たちに愛されている。

10周年を祝して発売された限定リングは、“ベルベル”の普遍的なスタイルと新たな魅力を楽しめる特別なデザイン。

「一番の魅力は、70年代に習得した技法で当時流行していたラッカーを用いたことです。さらに、ブラックゴールドの細いラインを正確に仕上げるには、職人の熟練された技術が必要です。地金は適度な光沢感がある絶妙なバランスで、より洗練された印象に昇華しています。また、鮮やかな抹茶グリーンカラーの東京エディションは、茶道と日本の自然美から着想を得たものです。肌によく馴染む独特なグリーンの色合いを見ると、茶道への情熱、竹林や桜の葉の美しさ、健康的な和食など、さまざまな日本の素晴らしさを思い出させてくれるので、とても気に入っています」

2020年は仕事とプライベートのバランスをとり、クリエイターとして大切なことを思い出すことができたと語るガイア氏。「今、世界が直面していることに、ファインジュエリーというものを通して何ができるのかを考えました。その答えはまだ模索中ですが、解決策の一つは、無駄を省き、よりよいものを提案することだと思います。今起きていることを受け入れて、2021年は新しくダイナミックな提案をしていきたいと思っています」

PG＝ピンクゴールド、WG＝ホワイトゴールド