新デザイナーのもとで今季始動した、フレッシュなコレクションに注目

Fashion

2026.02.15

新デザイナーのもとで今季始動した、フレッシュなコレクションに注目

BALENCIAGA
ピエールパオロ・ピッチョーリ

バレンシアガ
©David Sims

2025年7月、イタリア・ローマ出身のピエールパオロ・ピッチョーリが「バレンシアガ」のクリエイティブ・ディレクターに就任。長年「ヴァレンティノ」でオートクチュールも手掛け、エレガンスを追求してきた実力派だ。2026年春夏コレクションでは、創業者クリストバル・バレンシアガの構築的なフォルムを再解釈し、身体と服の間に生まれる“空気”に着目。複雑な構造と軽やかさを両立しながら過剰な演出から距離を取り、服そのものの力で語る、洗練された静けさが戻ってきた。

バレンシアガ
Courtesy of Balenciaga

CELINE
マイケル・ライダー

セリーヌ
©CELINE

アメリカ人のマイケル・ライダーは、教師からデザイナーに転向した稀有な人物。2025年初頭からパリの老舗メゾン「セリーヌ」のアーティスティック・ディレクターを務める。「バレンシアガ」「セリーヌ」「ポロ・ラルフローレン」で経験を積んだ彼が掲げるのは、時代を切り取るだけでなく、着る人の人生に寄り添う服づくり。7月に先んじて発表された2026年スプリングコレクションに続き、10月に披露されたサマーコレクションでは、エッセンシャルなアイテムを現代的に再解釈し、パリ的エレガンスを融合させたスタイルを提示した。

セリーヌ

LOEWE
ジャック・マッコロー&ラザロ・ヘルナンデス

ロエベ
©LOEWE

2025年4月、ジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスが「ロエベ」のクリエイティブ ディレクターに就任。NYの名門、パーソンズ・スクール・オブ・デザインで出会い、「プロエンザ スクーラー」を創設した二人は、現代文化とクラフトを結びつける手法で評価を築いてきた。そんな彼らが「ロエベ」で追求するのは、スペインのアイデンティティと手仕事の未来像。彫刻的なフォルムや鮮烈な色彩によりクラフトを過去の遺産ではなく更新され続ける表現として再定義する。

ロエベ

BOTTEGA VENETA
ルイーズ・トロッター

ボッテガヴェネタ
©bottega veneta

2025年1月、英国人のルイーズ・トロッターが「ボッテガ・ヴェネタ」のクリエイティブ・ディレクターに就任。「カルヴェン」で培った、日常に根ざすリアルな服づくりと精緻なクラフツマンシップへの深い造詣を携え、「ボッテガ=工房」という視点で再出発させた。2026年春夏では、イントレチャートに宿る“柔らかな機能性”を軸に、ロゴや華美な装飾に頼らず、着る人の生活に寄り添うラグジュアリーへと、静かにその方向性の舵を切った。

ボッテガヴェネタ

JIL SANDER
シモーネ・べロッティ

ジルサンダー
©Olivier Kervern

2025年3月、「ジル サンダー」のクリエイティブ・ディレクターに就任したシモーネ・ベロッティ。ミラノ育ちで、アントワープの創造的な環境に身を置きつつ、「グッチ」で16年ほど経験を重ね、近年は「バリー」を率いてきた。アーカイブを丹念に読み解き、編集と思考を重ねてメゾンの本質に迫るのが彼のやり方。2026年春夏では、相反する要素の対話を着想源に、ブランドの根源から未来を見据え、その知的なモダニティを新たなステージへと導いた。

ジルサンダー

継承と刷新、ファッションの新時代
「シャネル」ニューヨークの地下鉄を舞台にした、2026年 メティエダール コレクション


関連情報

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©︎marie claire/text: Tomoko Kawakami

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