2023年秋冬の“花柄”アイテムは、可愛さよりも気品!
ファッションにおいての花柄はとても長い歴史があるので、近年の流れについて遡りたい。毎シーズン花柄は登場しているが、特に今季から新たなる波が押し寄せている。ここ数年は2000年代を意味するY2Kトレンドでビビットカラーやキラキラアイテムなどが多かったが、今季からは2010年代のムードを感じるユニホームスタイルやガーリーな花柄ワンピースが流行する予感だ。だが当時のガーリーな要素は少なく、肌馴染(なじ)みの良い気品のある花柄であるのがポイント。
ディオールは毎回、身体やファッションとの関係において“服”が果たす役割とは何なのかを振り返っている。今季は創設者であるムッシュ ディオールの植物にかける情熱にオマージュをささげ、色彩鮮やかな花々を散りばめたデザインを発表し、エレガンスを追求したムードが漂う。他ブランドではエキゾチックな花柄など民族的なモチーフも多数登場し、人間が本来感じる心地よさや自然にフォーカスされているようだ。この流れは2024年春夏まで続きそうな予感。注目の秋冬アイテムからいち早くそのムードを取り入れよう。
ディオールの「ブーツ」
ブーツ「Naughtily-D」[H8cm]¥230,000(ディオール/クリスチャン ディオール)
繊細なレースの中に花柄を採用
繊細なレースに花柄の刺繍(ししゅう)を施し、究極のエレガンスを演出したディオールの新作ブーツ。絶妙な透け感が脚をさらに美しく見せ、大人のモードな足元へと導く。ドレスやスカートなどフォーマルシーンにはもちろんだが、デニムなどと合わせたカジュアルスタイルにもマッチしそうだ。
エトロの「レザージャケット」
レザージャケット¥1,805,100(エトロ/エトロ ジャパン)
ブラック×花柄はロマンチックムードを加速
今季のエトロは、あらゆる種類の小さな花々を採用したアイテムが多数登場。その中でもブラックのレザージャケットは鮮やかな花たちが咲き、ロマンチックなムードが漂う。ビーズと糸それぞれで刺繍を施し、異なるディテールで繊細に施されているのもポイントだ。ミニスカートとロングブーツでパンチの利いたスタイルでまとめてみたい。立体的なモチーフはスタイリングのアクセントをもたらしてくれるのだ。
ステラ マッカートニーの「ドレス」
ドレス¥314,600 ※オンラインのみの展開(ステラ マッカートニー/ステラ マッカートニー カスタマーサービス)
モノクロのフローラルプリントでクールな印象に
スタイリッシュな花柄アイテムを探している方にはステラ マッカートニーのワンピースをおすすめしたい。モノクロカラーの色合いで大人でクールな印象に仕上げてくれそうだ。アシンメトリーな裾のデザインも奇麗な足元へと導いてくれるポイントに。GOTS認証オーガニックシルクで肌にも環境にも優しい素材であるのも魅力的。
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