街頭の展示告知パネルにプリントされたマリオ・ジャコメッリがホスピスの人の姿をとらえた 〈やがて死がやってきてあなたをねらう〉(1954-1968年頃)(撮影・高橋直彦)


似たようなことを、これから町田市立国際版画美術館で10月8日から始まる「版画×写真 1839-1900」展でも感じられるかもしれない。世界初の写真技術のダゲレオタイプが公表された1839年を起点に、イメージを複製して伝えるという役割を担ってきた版画との関係を探る企画。展示される1855年ごろに2人の子供を撮影したダゲレオタイプの写真にも、「死」の刻印をくっきりと見て取ることができる。いずれにしても写真というメディアを通して、自らの生について思いを巡らせる貴重な機会になるだろう。
【関連記事】ダイアナ元妃、没後25年。愛され続けるプリンセスの軌跡を辿る映画2作品公開
高橋直彦
『マリ・クレール』副編集長。「メメント・モリ」関連では事故や犯罪現場のルポルタージュ写真も「死」を濃厚に漂わせる。欧米の美術館では、こうしたグロテスクになりがちな作品をあっけらかんと展示していて驚くことがある。