理屈抜きで見入ってしまう戦後の民衆木版画。その魅力の源泉を東京・町田の郊外で考える【what to do】

Culture

2022.06.29

理屈抜きで見入ってしまう戦後の民衆木版画。その魅力の源泉を東京・町田の郊外で考える【what to do】

展示を紹介するヴィジュアルも木版画風(撮影・高橋直彦)

社会に鋭く切り込む戦後の版画運動

上野誠『ヒロシマ三部作』より《男》1959年、木凹版、510×320mm、町田市立国際版画美術館蔵

その文化運動とは? 中国の行く末を憂えた魯迅が主導した中国木刻(木版画)が戦後まもなく日本に紹介されて話題となり、各地で巡回展が開かれた。そうした作品に感銘を受けた人たちが中心となって1949年に設立されたのが「日本版画運動協会」。全国のアマチュアも巻き込み、労働や平和などをテーマにした社会運動の手段として、実に多彩な版画が制作された。言わば、社会に切り込む戦後版画運動でもあった。

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小口一郎『鉱毒に追われて』より《治水か破水か》1972年、木版・ポスターカラー、450×710mm、小口一郎研究会蔵
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