ルイ・ヴィトン生誕から200年の時を超えてゲームや小説など記念プロジェクトが続々
2021.12.7
2021年8月4日にメゾンの創業者、ルイ・ヴィトンの生誕200周年を迎えたことを記念し、今年は特別なプロジェクトが目白押し。ゲームアプリの登場から、ルイの伝記小説の出版まで、さまざまな企画で、節目の年を盛り上げる。
2021.12.7
2021年8月4日にメゾンの創業者、ルイ・ヴィトンの生誕200周年を迎えたことを記念し、今年は特別なプロジェクトが目白押し。ゲームアプリの登場から、ルイの伝記小説の出版まで、さまざまな企画で、節目の年を盛り上げる。
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旅と強く結びついたルイ・ヴィトンの歴史とサヴォアフェール(匠の技)。これは偶然の産物ではない。
メゾンの創業者、ルイ・ヴィトンは1821年、フランスとスイスの国境沿いに広がる山岳地帯、ジュラ地方の職人の家系に生まれる。弱冠14歳で故郷を旅立ったルイは、徒歩の旅を2年続けた後にパリに辿り着き、当時、有名だった荷造り用木箱製造兼荷造り職人に弟子入りした。17年間の修業を経て、1854年にはパリ・ヌーヴ・デ・カプシーヌ通り4番地に自身のメゾンを創業。当時は、多くの女性たちがボリュームたっぷりのドレスを身につけ、旅をしていた。先見の明があり、芸術的感性も優れていたルイはそこに着目し、量感のあるドレスを収納できるように工夫した軽くて丈夫なトランクを開発。また、ウジェニー皇后のトランク製造と荷造りを任されたことで、名を上げていく。そして、当時の主流だった丸い蓋のトランクに比べ、より実用性が高く、効率よく積み上げることが可能な平たい蓋のトランクを考案。さらに防水性のある油性コーティングを施したキャンバス「グリ・トリアノン」で覆うという革新的なアイデアも披露した。現在ではメゾンのシグニチャーとなった「ダミエ・キャンバス」や「モノグラム・キャンバス」は、その昔、「ルイ・ヴィトン」を真似た無数の模造品と差異を出すための手段として誕生したもの。それほど、このメゾンは他の追随を許さず、常に一歩先を行くものづくりに長けていたのだ。その飽くなき探究心と、彼が自身の人生を通して培った「旅の真髄(こころ)」の精神は、今でもメゾンを支える屋台骨として、忠実に守られている。
そして今年は創業者、ルイ・ヴィトンが誕生して200周年。その特別な年を記念し、ゲームアプリやルイ・ヴィトンの伝記小説の発表、200人のアーティストと共同制作したウィンドウディスプレイの登場に加え、「Apple TV」でのドキュメンタリー放送など、イベントが目白押しだ。ルイ・ヴィトンが磨き続けたクリエイティビティをさまざまな角度から堪能したい。
メゾンの創業者、ルイ・ヴィトンの生誕200周年を記念し、彼を主役にした伝記小説『Louis Vuitton, I’audacieux』(「ルイ・ヴィトン、大胆な人」の意)をフランス人作家、キャロリーヌ・ボングランが執筆し、先月、出版された。14歳で実家を飛び出し、パリへ向かったルイ。物語では、セーヌ県知事オスマン男爵の手で変貌を遂げるパリを舞台に、聡明で果敢な青年、ルイが成功の階段をかけ上がる姿が生き生きとした語り口調で描かれている。
「ルイ・ヴィトン」のマスコットキャラクター「ヴィヴィエンヌ」がキャンドル200点を探しながら、世界の6つの場所を探検するゲームアプリが登場。キャンドルを発見するごとにメゾンにまつわる魅力的な物語が明らかになる。ゲームアプリは、英語と中国語で配信中。App Store とGooglePlayでダウンロード可能。
ルイ・ヴィトン クライアントサービス tel: 0120-00-1854
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©︎marie claire/text: Tomoko Kawakami
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