【ブルネロ クチネリ】巨匠トルナトーレが描くドキュメンタリー映画『ブルネロ 静かなる先見者』が11月公開

Culture

2026.10.01

【ブルネロ クチネリ】巨匠トルナトーレが描くドキュメンタリー映画『ブルネロ 静かなる先見者』が11月公開
『ニュー・シネマ・パラダイス』などで知られるアカデミー賞®受賞監督ジュゼッペ・トルナトーレが手がける『ブルネロ 静かなる先見者』が、11月6日(金)より全国公開される。ブルネロ クチネリの創業者であり会長を務めるブルネロ・クチネリの人生と思想に迫るドキュメンタリー映画だ。


1978年に創業した小さなニット工房を、世界有数のラグジュアリーブランドへと導いたブルネロ・クチネリ。農村で育った少年時代、父親が工場で尊厳を踏みにじられるような扱いを受ける姿を目にしたことから、「人間の尊厳ある働き方」を求め、成功を収めたのちも⼈間主義を軸とした経営を実践してきた。


その哲学を象徴するのが、イタリアの中世の村、ソロメオの再生だ。彼は荒れ果てていた建物を修復し、劇場や図書館を建設。さらに葡萄畑やオリーブ畑を含む公園を整え、⽂化・クラフツマンシップ・⾃然・働く⼈々の営みが調和する村へと育て上げた。こうしたソロメオでの取り組みは、文化・環境・経済再生のモデルとして国際的にも注目されている。



映画『ブルネロ 静かなる先見者』では、トルナトーレ監督が、証言やアーカイブ映像、再現ドラマを織り交ぜながら、クチネリの人生の軌跡を静謐な叙事詩として描き上げた。何も持たなかったひとりの少年が、村を、そして世界の価値観を照らしていく──。その歩みは、企業が社会に果たし得る役割について新たな視点を提⽰するとともに、⼈間性を⼤切にする働き⽅や⽣き⽅について、見る者に静かに語りかける。



予告編では、夜のぶどう畑をクチネリが歩くシーンから始まり、少年期の思索からソロメオ再⽣に⾄るまで、彼の哲学がどのように形づくられていったかをたどっていく。ナレーションはクチネリ本人とも交流がある俳優、渡辺謙が担当。クチネリが追い求めた哲学と美学が、深い響きとともに語られている。

美しく生きるとは何か? 人はどう働き、どう生きるべきか? 本作が投げかける問いに耳を傾けながら、これからの働き方や生き方について思いをめぐらせてみては。

©BRUNELLO CUCINELLI SPA AND MASI FILM 2025 Photo by Stefano Schirato
text: Tomomi Suzuki
『ブルネロ 静かなる先見者』
11月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
2025年/イタリア/127分
配給:ロングライド

Tags:

Ranking

Horoscope