イギリス現代美術の巨匠デイヴィッド・ホックニーが2026年6月11日(現地時間、以下同じ)、ロンドンの自宅で亡くなった。88歳だった。彼が晩年の制作拠点として選んだのは、メルヘンな木組みの家々が連なるノルマンディー地方の村、ブヴロン=アン=オージュ。シードルの名産地としても知られ、「フランスの最も美しい村」にも選ばれている人口約200人の小さな村に、いま改めて注目が集まっている。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。
デイヴィッド・ホックニーの秘密の隠れ家:木組みの家が連なるノルマンディーの村に、きっと心奪われる

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2026年6月11日に亡くなった英国人画家デイヴィッド・ホックニーは、この地に拠点を構えていた。フランス・カルヴァドス県にあるブヴロン=アン=オージュ村は、ノルマンディー地方ならではの魅力がつまった場所だ。本物の趣を残す家並みで人々を魅了するだけでなく、この地域一帯で味わえるシードルでも知られている。
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カルヴァドス県の県庁所在地カーンから30kmの場所にあるブヴロン=アン=オージュ村は、ノルマンディーらしい魅力を楽しむ上で、はずせない旅先だ。ノルマンディー地方の中心部ペイ・ドージュ地域の隠れ家のようなこの村は、非日常的な雰囲気を漂わせながら、豊かな土地の恵みが五感を目覚めさせてくれる。
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英国人画家デイヴィッド・ホックニーが、腰を落ち着ける場所として選んだ村でもある。2019年にこの地へ移り住み、2026年6月11日に亡くなったこのアーティストは、この地に尽きることのないインスピレーションの源を見いだし、めぐる季節とともに表情を変える風景を描き続けた。
本物の趣を残す木組みの家並み
ブヴロン=アン=オージュは、住み心地の良い場所だ。この村は実際、「フランスの最も美しい村」のひとつにも選ばれている。それはおそらく、17~18世紀から美しく保存されている木組みの家々とその他の見事な歴史的建造物が調和する小道のおかげだろう。
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ミシェル・ヴェルミュゲン広場は、その景色を堪能するのに絶好のスポットだ。
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歴史や文化遺産を愛する人々にとっても、この地はたくさん見どころがある。村内には、15~17世紀にさかのぼる3つのマノワール(中世・近世の荘園領主の館)が残っている。ラ・オーグ、リュー・オカール、そして駅前通りの館だ。
1640年に建てられたサン=マルタン教会とそのパイプオルガン(ポリフォーンと呼ばれるもの)も一般に公開されている。
リンゴとゼラニウムの花が主役

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ブヴロン=アン=オージュ村は、日常を忘れさせ、静けさへと誘う場所でありながら、さまざまなイベントも開かれている。まず目を引くのは、最近修復されたばかりの大きな屋根付き市場「レ・アール」(15世紀初頭に建てられたと推定されている)だ。
新鮮な空気を求める人は、村から7kmの場所にある12世紀の建物、クレルモン礼拝堂まで歩いて向かうことができる。
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この村はまた、ペイ・ドージュ地方の中心部をめぐる全長40kmに及ぶループ状の「シードル街道」の出発点でもあり、この地域の数多くのシードル生産者にも出会える。まさに味蕾(みらい)の冒険だ。実際、毎年10月にはシードル・フェスティバルが開催され、ミシェル・ヴェルミュゲン広場ではリンゴを搾る様子を見学する機会もある。
カルヴァドス(ノルマンディ地方を代表するリンゴの蒸留酒、アップルブランデー)、ポモー(リンゴ果汁にカルヴァドスを加えて造る甘口の食前酒)、ジュースなど、リンゴから作られるそのほかの製品も味わうことができる。
ブヴロン=アン=オージュ村はまた、建物の外壁に飾られたたくさんのゼラニウムの花に彩られている。この地域の文化を象徴する花で、毎年5月には盛大な祭りも開かれている。
※( )内編集部注
translation & adaptation: Akiko Eguchi
関連情報This article was originally published by LR Médias on
Marie Claire FRANCE