英国王室きっての読書家、カミラ王妃お気に入りの4冊の本とは?

Culture

2026.05.29

英国王室きっての読書家、カミラ王妃お気に入りの4冊の本とは?

WPA Pool / Getty Images

幼い頃から本に親しみ、読書への深い愛情をたびたび語ってきたカミラ王妃は、2023年、読書の力とその恩恵を英国および世界中で広めることを目的に、慈善団体「The Queen’s Reading Room」を設立。この活動の一環として、2026年4月の米国公式訪問の際には、ニューヨーク公共図書館で文学イベントを開催し、俳優サラ・ジェシカ・パーカーらと対面したことも話題を呼んだ。そんなカミラ王妃がこの春、おすすめしていた本を紹介する。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。

クイーンはどんな本を読んでいる? カミラ王妃がおすすめする4冊はこちら

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あたたかな季節の訪れによって、私たちはもう寒さを恐れず、屋外に出て太陽の光を楽しめるようになった。外出のおともに、カミラ王妃による本のセレクション以上にふさわしいものがあるだろうか? 王妃おすすめの作品を紹介する。

「The Queen's Reading Room」のインスタグラムのアカウントで、2026年4月10日に4冊の本のセレクションが発表された。それは、カミラ王妃のこの春の読書リストだ。では、それらは小説、ミステリー、SF? どんな本なのだろうか?

リー・チャイルド『Safe Enough』
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20の短編小説を収めた本作は、英・推理小説家リー・チャイルドの代表作で、Prime Videoでドラマ化もされたアクション作品『ジャック・リーチャー』シリーズ(トム・クルーズ主演で映画化もされている)とは一線を画している。その中には、依頼人の女性を信用できるのか分からないまま、その行方不明の夫を捜す探偵を描いた表題作「Safe Enough」、企業クライアント相手の仕事から個人契約へと転じ、敵の多いブラジル人一家の裕福な女性を守るボディガードを描く「The Bodyguard」、そして、ある特殊な標的のために武器を選ぶ、雇われの殺し屋を描いた「The .50 Solution」などが収められている。

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エリフ・シャファク『There are Rivers in the Sky』

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2024年に刊行されたこのイギリス小説で、著者は、19世紀半ばのロンドンの印刷所で働く、驚異的な記憶力を持った若者アーサーの物語を語っている。続いて、2014年のトルコで、祖母とともに村を追われ、イラクへ向かわなければならないナリン(チグリス川近くに暮らすヤジディ教徒の少女)の物語を描く。最後に、2018年のロンドンで、ハウスボートに暮らし、水の記憶という理論に情熱を注ぐ、トルコ系英国人の水文学者ザリーカの冒険を描く。そして自身もトルコ系英国人である作家エリフ・シャファクは、この小説の中で、これら3人の登場人物の物語を交差させていく。

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ジョアンナ・ミラー『The Eights』

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英ケンブリッジ出身の著者ジョアンナ・ミラーは、1920年のオックスフォードを舞台に、1000年にわたる歴史の中で初めて女性を受け入れた名門オックスフォード大学に入学する、4人の若い女性、ビアトリス、ドーラ、マリアンヌ、オットーの冒険を描く。“8番廊下”に部屋を与えられた彼女たちは「The Eights」と呼ばれ、それが本作のタイトルになっている。本書は、第1次世界大戦後に、まったく異なる歩みをたどりながらも、同じ場所へと導かれた彼女たちが、思いがけない友情を育んでいく軌跡をたどっている。

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イサベル・アジェンデ『The House of the Spirits』(『精霊たちの家』上・下 河出文庫)

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1973年にチリで起きたピノチェトのクーデター後、著者が亡命していた時期に書かれた本書は、1982年に刊行された(初版はスペイン・バルセロナの出版社から刊行)。チリでは発禁になったとされるこの作品で、ペルー生まれのチリの小説家イザベル・アジェンデは社会や政治の動きに翻弄される一家の物語をつづった。彼女は、チリの植民地支配後の時代からファシストによるクーデターに至るまで、トルエバ家の3世代の女性たちの肖像を描き出し、社会革命、愛、家族、そして夢を背景にした壮大なストーリーを紡いでいる。本書は1993年にビレ・アウグスト監督によって映画化され、日本では『愛と精霊の家』の邦題で公開された(2026年にはPrime Videoでドラマシリーズ化され、『精霊たちの家』シーズン1配信中)。

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translation & adaptation: Akiko Eguchi

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This article was originally published by LR Médias on Marie Claire FRANCE

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