2026年2月8日(現地時間、以下同じ)、カリフォルニア州サンタクララで第60回スーパーボウルが開催され、恒例のハーフタイムショーに今年のグラミー賞で3冠を獲得したプエルトリコ出身ラッパー、バッド・バニーが登場。スーパーボウル史上初となる全編スペイン語によるパフォーマンスで、ラテン系アーティストとしての自身のアイデンティティを力強く表現した。そのメッセージはファッションにも反映され、スペイン発ブランドZARAによる特注ルックを着用し、注目の的に! マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。
アメリカンフットボールのジャージー(ユニフォーム)で家族へオマージュをささげた。
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第60回スーパーボウル開催前、バッド・バニーはグラミー賞受賞アルバム『Debí Tirar Más Fotos』と同様、ハーフタイムショーのステージでも「自身の文化をたくさん」届けるつもりだと予告していた。彼はそれを実現し、それ以上のことを成し遂げた。世界最大の舞台のひとつで、祖国プエルトリコとそのディアスポラ(離散民)だけでなく、すべてのラテンアメリカ諸国とその人々にスポットライトを当てたのだ。
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ファッション面では、スーパーボウルというこの特別な機会だけでなく、自身の家族への敬意も表した。今年のグラミー賞での実に素晴らしいコラボレーション(ダニエル・ローズベリーが手がけた、スキャパレリ初となるオートクチュールのメンズ・レッドカーペットルックで登場)に続き、ストーム・パブロ(グアム出身スタイリスト)がスタイリングを担当。バッド・バニーは2月8日日曜日の夜、カリフォルニア州サンタクララにあるリーバイス・スタジアムのフィールドで、独自のフットボールユニフォームを着用し、場を圧倒した。
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ボタンダウンシャツ、パンツ、ネクタイと全身ニュートラルカラーのルックで、トップスには母方の姓である「OCASIO 64」(64の意味には諸説あるよう)のジャージーを合わせた。この全身コーディネートはスペインブランド、ZARAのカスタムメイドだ(ZARAによると、今回のルックでニュートラルカラーを選択したのは、特定のチームを想起させないというバッド・バニーの意向を尊重しているとのこと)。先週のグラミー賞レッドカーペットで着用したスキャパレリ オートクチュールに続き、驚きの選択である。足元には、長年彼がコラボレーションしているアディダスから発売された初のオリジナルスニーカー「BadBo 1.0」を着用、こちらもオールホワイトだった。
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カシータ(バッド・バニーのライブのセットでおなじみの「小さな家」のことで、故郷プエルトリコの家を模したものだそう)の屋上でのパフォーマンス後、バッド・バニーは一時的にジャージーを脱ぎ、スーツのジャケットに着替えた。プエルトリコの首都サンフアンにある旧市街、オールド・サンフアンを模した屋外広場風のセットで、全身ホワイトをまとったウェディングパーティーが開催され(実際のカップルが本物の結婚式をおこない、バッド・バニーが証人に)、サプライズゲストのレディー・ガガとともに踊った。
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アルバム『Debí Tirar Más Fotos』に参加した、プレナ音楽(プエルトリコの伝統音楽)のグループ、ロス・プレネロス・デ・ラ・クレスタが、バッド・バニーとともにグランドフィナーレに登場した。彼らはプエルトリコを拠点とするデザイナー、Yayi Pérez(ヤイ・ペレス)によるグアヤベラ(カリブ海・ラテンアメリカ発祥の伝統的なシャツ)に着想を得たシャツを着用。それには彼らがプエルトリコの島で開発を進めている文化センター「セントロ・カルチュラル・イェルバ・ブルハ」の外観が刺しゅうされていた。
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バッド・バニーのワントーンのパフォーマンス衣装は、最近のスタイル傾向と完全に一致している。彼は一足早くサンフランシスコに到着し、2月5日の試合前記者会見に出席。グレーに白のピンストライプ柄のスーツとグレーのロングシアーリングコートを着用してステージに登場した。どちらもイタリアのファッションハウス、ボッテガ・ヴェネタのものだった。
このスーツは、ルイーズ・トロッターがボッテガ・ヴェネタで手がけたデビューコレクションから選ばれたものだ。ランウェイでは、よりオリーブがかったグレーのレザートレンチコートと組み合わされ、2026年のトレンドになりつつある「グラモレッティ」の美学(80年代のパワードレッシングの回帰)を体現していた。
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ショーでモデルが着用したホワイトレザーのローファーに代わり、バッド・バニーはまた別のアディダス「BadBo 1.0」を着用していた。同モデルは2025年4月に公開された楽曲『BOKeTE』のミュージックビデオで初披露されたものだ。「BadBo 1.0」は2026年2月1週目にブラウンとクリームの配色が発売され、価格は160ドル(約2万5000円)。限定1994足(バッド・バニーの生まれ年にちなんだ)で即完売となった。記者会見ではネイビーとクリームの配色を選択していた。
彼は以前にも着用したことがあるウサギのような耳がついたグレーのニット帽と、ブラックのサングラスでコーディネートしていた。手首にはグレーのレザーバンドのカルティエのプラチナ時計「クラッシュ」を着用して、ワントーンルックを徹底していた。
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バッド・バニーは2020年、ジェニファー・ロペスとシャキーラが共演した「スーパーボウルLIV」のハーフタイムショーにゲスト出演したことがある。彼はそのときもパブロによるスタイリングで、ベルリン発ブランド、ラスト・ヘアーズがナイキとスワロフスキーとのコラボレーションで制作したシルバールックに身を包んでいたが、それは1万3000個のクリスタルをあしらったビニールコート、セーター、パンツで構成されていた。特注のナイキのスニーカー「ブレイザーズ」にもスワロフスキーのストーンが施されていた。
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さて、今回ヘッドライナーとして登場したバッド・バニーは、日曜日の夜に生中継を観た数百万人の視聴者(ハーフタイムショーは初期集計で推定1億3540万人と過去最多視聴数を記録したと報じられている)の心に深く刻まれる印象を残した。その感動と熱気に満ちた圧巻のステージは、史上最高のパフォーマンスの一つとして語り継がれるだろう。
※( )内編集部注
translation & adaptation: Akiko Eguchi
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This article was originally published by Ana Colón on Marie Claire USA
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