Sean Gallup / Getty Images
2025年4月21日(現地時間)、カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇フランシスコの逝去が発表された。88歳だった。次の教皇は教皇選出会議(コンクラーベ)で選ばれることとなるが、2025年アカデミー賞脚色賞を受賞した映画『教皇選挙』の影響もあり、注目度が高まっているようだ。マリ・クレール インターナショナルのオーストラリア版デジタル記事よりお届け。
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教皇選挙はドラマと陰謀に満ちている。教皇選出のプロセスを描いた映画がアカデミー賞最優秀脚色賞を受賞したほどだ(そう、それが映画『教皇選挙』だ)。私たち『マリ・クレール』は、2013年のフランシスコ教皇の選出を今でも覚えている。より進歩的な教会指導者の選出に際し、多くのドラマとスキャンダルが巻き起こった。カトリック信者でなくても、教皇の影響力は否定できない。
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この地位は、世界中の約14億人のカトリック教徒の行動指針を決定づけており、文化的にも政治的にも重要な影響力を持つ。教皇が政治問題に対して取る姿勢は、信者だけでなく、信者でない人にも同様に影響を及ぼす。例えば、フランシスコ教皇は亡くなる前の最後の演説で、ガザ地区での停戦を呼びかけ、移民や少数派に対する暴力と蔑視を非難した。これは、J・D・バンス米副大統領との最後の会談でも話題となった。
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しかし、フランシスコ教皇は典型的な教皇ではなかった。2013年3月13日の選出は大きな波紋を呼んだ。数世紀ぶりのヨーロッパ出身ではない教皇だっただけでなく、進歩的な感覚と意見を教皇の座に持ち込んだからだ。カトリック教会は、同性婚、中絶、女性聖職者の地位向上などの社会問題において、残念ながら頑固な姿勢を崩していないが、フランシスコ教皇はほかの多くの同輩や前任者よりも寛容な見解を示した。
さて、問題は次期教皇が誰になるのか、そしてどのような態度を示すのかということだ。
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次期教皇は、教会内の枢機卿のみが参加できる投票によって選出される。枢機卿は、当然ながら教会のトップである教皇に次ぐ、2番目に高い地位にある。
しかし、教皇選出にはいくつかの規則がある。具体的には、80歳未満の枢機卿のみが投票権を持つ。次期教皇は、135人の投票権を有する枢機卿によって選出される。
立候補に関しては、カトリック教徒として洗礼を受けていることと男性でなければならないということを除けば、ほとんどルールはない。ただし、教皇は通常、教皇選出会議に出席する枢機卿の中から選出される可能性が最も高い。
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投票は、「コンクラーベ」と呼ばれる、資格を有する枢機卿による極秘会議の一環として行われる。コンクラーベは数日から数か月続く場合があり、候補者が3分の2以上の多数票を得るまで続く。コンクラーベ中、枢機卿たちはバチカンに居住し、外部との接触が制限され、事実上、監禁状態となる。
投票はシスティーナ礼拝堂で、紙の投票用紙を用いて行われる。各投票の終了後、投票用紙は焼却され、(決定しなければ)新教皇が選出されていないことを示す黒い煙が上がる。決定が下されると、白い煙が上がる。
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コンクラーベの秘密保持のため、具体的な情報はほとんど入手できないが、カトリックの評論家たちは個人的な好みと可能性に基づいて、独自の候補者を挙げている。カトリック枢機卿会議報告書は、次期教皇の「有力候補」として12人の名前を挙げている。
候補者には伝統派と進歩派が混在しており、黒人候補とアジア人候補も含まれている。教会の大部分は女性(の地位向上)反対派が根強く、残念ながらすべての候補者が男性であることは言うまでもない。
広く報じられている有力候補のうち、数人のプロフィールをまとめた。以下にその候補者リストを掲載する。
ペテル・エルデ枢機卿
出身地:ハンガリー・ブダペスト
年齢:72
概要:『ABC News』によると、エルデ枢機卿は保守的で伝統主義者である。彼は博学で知的と評されるが、離婚や同性愛を支持せず、むしろ転向療法を支持している。枢機卿会議報告書によると、彼はオーストラリア出身のジョージ・ペル枢機卿(2023年1月に死去)の寵愛(ちょうあい)を受けていた。ペル枢機卿は聖職者の中で最高位の地位にあり、児童性犯罪で有罪判決を受けた(後に逆転無罪)。
マッテオ・ズッピ枢機卿
出身地:イタリア・ボローニャ
年齢:69
概要:亡くなったフランシスコ教皇の寵愛を受けていたズッピ枢機卿は、教会内外で非常に人気がある。彼はローマで育ち、広範な人脈を有している。枢機卿会議報告書では、「現代の世界と常に積極的に関わり、公会議が教会に求めていると信じる『根本的な変革』を実践しようとする人物」と評されている。
ルイス・タグレ枢機卿
出身地:フィリピン・マニラ
年齢:67
概要:フィリピンと中国の血を引くタグレ枢機卿は、「アジアのフランシスコ」と呼ばれている。かつては後継候補の筆頭とされていたが、「支持を失った」と伝えられている。彼の見解は複雑で、中絶や安楽死に対して保守的な立場を取っている。フランシスコ教皇の遺産を継承したいと望む人々にとっては、有力な候補となるだろう。
ピエトロ・パロリン枢機卿
出身地:イタリア・スキアボン
年齢:70
概要:バチカン国務長官であるパロリン枢機卿は、教会内において非常に権力を持ち、政治的であることをためらわない人物だ。しかし、その目立った存在感、影響力、政治問題と財政の両面での対応が、内部で批判を受ける要因ともなっており、教皇就任の夢を阻む可能性もある。一方、一部からは平和と外交の達人として評価され、フランシスコ教皇の遺志をより穏健な方針で受け継ぐだろうと予想されている。
ロバート・サラー枢機卿
出身地:ギニア・ウルス
年齢:72
概要:サラー枢機卿もまた保守派の候補で、中絶、同性カップル、イスラム教の「悪」について強く率直な意見を持っている。しかし、枢機卿会議報告書では依然として、5世紀のゲラシウス教皇以来初のアフリカ出身教皇の最有力候補とされている。彼はSNSで活発に活動し、X(旧ツイッター)に頻繁にコメントを投稿している。
マルコム・ランジス枢機卿
出身地:スリランカ・コロンボ
年齢:77
概要:スリランカの枢機卿は、女性の叙階や同性カップルの祝福に反対する立場を取っている。フランシスコ教皇の気候変動への取り組みを継続しつつも、ベネディクト教皇(2005年4月〜2013年2月に在位、2022年に逝去)の遺志をより強く受け継いでいる。アジアとのつながりが有利に働く可能性もある。
その他の候補者は以下の通り。
・ウィレム・エイク枢機卿(オランダ)
・ピエルバティスタ・ピッツァバラ枢機卿(エルサレム)
・チャールズ・ボー枢機卿(ミャンマー)
・フリドリン・アンボンゴ・ベスング枢機卿(コンゴ民主共和国)
・アンデルス・アルボレリウス枢機卿(スウェーデン)
・ジャン=マルク・アヴリーヌ枢機卿(フランス)
オーストラリア出身の教皇を期待している人は、当面は難しいかもしれない。ただし、オーストラリア在住の枢機卿は1人いる。メルボルンのミコラ・ビチョク司教(ウクライナ系)だ。彼は45歳で、バチカンで最年少の枢機卿である。
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教皇の死後、バチカンは「ノベンディアレス」と呼ばれる、9日間の服喪期間に入る。教皇が亡くなって15日から20日の間に、枢機卿たちはコンクラーベを召集し、新教皇の選出を開始する。投票は、3分の2以上の多数決が得られるまで行われる。このプロセスは数日から数週間かかる可能性があるため、新教皇が誕生する正確な日付は誰にもわからない。
※( )内編集部注
translation & adaptation: Akiko Eguchi
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This article was originally published by Rebecca Mitchell on Marie Claire Australia
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