レンズを通じて自然現象に潜む不可思議を捉える。高木由利子 写真展「chaoscosmos vol.2 – sakura -」

グラフィックデザインやファッションデザインを学んだのち、独自の視点から衣服や人体を通して「人の存在」を撮り続ける写真家、高木由利子。

近年は自然現象の不可思議にも興味をもち、自然の中に潜むマジカルでミステリアスでミラクルな瞬間をカメラを通じて受け取る「chaoscosmos」というプロジェクトを展開。映像を含めた新たなアプローチに挑み続けている。

2022年に続いて2回目の開催となる「chaoscosmos」展では、この10年余り撮り続けているという桜にフォーカス。

実は高木は、7年前に樹齢150年の2本の山桜がそびえ立つ標高1000mの土地に巡り合い、移住を即決。以来、桜の大木のそばに暮らし、桜の儚さや潔さに翻弄されながら目まぐるしく変容していくさまを観察してきたという。

高木は「レンズを通して桜が見せてくれる密かな有り様を、皆様にも目撃していただきたく」とコメント。肉眼では見えない、あるいは気付かないものをカメラを介して認知する——。会場では、そんな「気づき」を体験できるはずだ。

高木由利子写真展 chaoscosmos vol.2 – sakura – カオスコスモス弐- 桜-
【会期】2024年3月1日（金）～4月29日（月）
【会場】GYRE GALLERY（東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F）
【TEL】0570-05-6990 ナビダイヤル（11:00～18:00）

text: Tomomi Suzuki

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