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史上最高のスピーチ! 心を揺さぶる12人の女性たち

9. グレタ・トゥンベリ『We’ll be watching you.(私たちはあなた方を見ている)』(2019年)

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「私はここにいるべきではありません。海の向こうの学校に戻るべきです。それなのに皆さんは、私たち若者に希望を求めてやってきます。よくもそんなことが言えますね? あなた方は空虚な言葉で私の夢と子ども時代を奪いました。それでも私なんて、まだ幸運です。人々は苦しみ、死んでいる。生態系全体が崩壊しつつあります。大量絶滅が始まろうとしているのに、あなた方が口にするのはお金と永遠の経済成長というおとぎ話だけです」

グレタ・トゥンベリさんが、気候変動に関するもっとも力強いスピーチのひとつを行ったとき、彼女はまだ16歳だった。2019年に行った国連演説は、グレタ・トゥンベリという名前を思い浮かべると誰もが思い出すものだ。まだ10代だったとはいえ、彼女はその後も世界の指導者たちに「空約束」をやめるよう求めるなど、影響力のあるスピーチを何度も行っている。

10. マヤ・アンジェロウ「On the Pulse of Morning(朝の鼓動に)」(1993年)

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「この新しい一日の鼓動の中で、あなたは顔を上げて、外を眺める恵みがあるかもしれない。そして姉妹の目を、兄弟の顔を、あなたの国をのぞき込む。そしてシンプルに、実にシンプルに、希望を込めて言う、おはようと」

マヤ・アンジェロウは、大統領就任式で詩を朗読した史上2人目の詩人であり、アフリカ系アメリカ人および、女性としては初めてである。変化、一体性、責任というテーマに触れたこの詩は、以来マヤ・アンジェロウの「自伝的な詩」と呼ばれている。

マヤ・アンジェロウは極めて賢明な女性だった。彼女のもっとも心に響く名言のひとつとは?

「何か気に入らないことがあるなら、それを変えなさい。変えることができないなら、あなたの態度を変えなさい」

編集部注※マヤ・アンジェロウ(1928-2014)アメリカの人権活動家、詩人、歌手、俳優。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアとともに公民権運動に参加したほか、1993年ビル・クリントンのアメリカ合衆国大統領就任式で自作の詩を朗読した。代表作は自伝『歌え、翔べない鳥たちよ』。

11. ルース・ベイダー・ギンズバーグ「The Value of Diversity(多様性の価値)」(2009年)

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「ここを去り、人生の道を進むとき、足跡を残すようにしなさい。自分の受けた教育を、地域社会の裂け目の修復に役立てなさい。その地域社会、あなた方の国、そして私たちの世界を、あなた方の世代、そしてあなた方の次世代の健康と幸福を確保するために必要な状態に近づけるようとする努力に参加しなさい」

ルース・ベイダー・ギンズバーグは2009年、パリ政治学院で卒業生を前に、この情熱的な基調講演を行った。その闘志と、ジェンダーと人種の両面で平等を追求する、たゆまぬ努力から「ノトーリアスRBG」とニックネームがつけられた。このスピーチでは、地域社会の「裂け目を修復」し、私たちの後の世代のためにより強い世界を築くべく団結することの重要性を強調している。

彼女はスピーチの冒頭でこう説明している。「私たちは共通の利益のために力を合わせながら、互いの違いを理解し、受け入れ、祝福さえする、より多様で包括的な社会から恩恵を受けるでしょう」

2020年に彼女が逝去した後、バラク・オバマ前大統領は次のような声明を発表した。「彼女は、法の下での平等な正義は、ひとりひとりに適用されてこそ意味を持つと信じる人だった」

編集部注※ルース・ベイダー・ギンズバーグ(1933-2020)1993年、当時ビル・クリントン大統領に史上2人目の女性最高裁判所判事に指名され、87歳で亡くなるまで任を務めた。女性の権利向上と差別解消に貢献し、アメリカを変えた女性として尊敬と支持を集める。人気ラッパー「ノトーリアスBIG」をもじった「ノトーリアスRBG」の愛称で親しまれた。

12. ジュリア・ギラード「Misogyny speech(ミソジニー演説)」(2012年)

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「私は野党党首が提出した動議に反対します。そして、野党党首にこう申し上げます。私はこの男性から性差別やミソジニー(女性嫌悪)について説教されるつもりはありません。私にそんなつもりはありません。政府もこの男性に性差別や女性差別について教えを受けることはないでしょう。今も、これからも」

「野党党首が紙を持ってきて、辞表を書くことを願います。なぜなら彼が現代のオーストラリアにおいて女性差別がどのようなものかを知りたければ、下院の動議ではなく、鏡が必要だからです。彼に必要なのは鏡です」

フェミニズムの歴史において象徴的な出来事として、ジュリア・ギラード豪元首相がミソジニーについて熱弁をふるったスピーチは、今日にいたるまでパワーを持ち続けている。ジュリアの演説は、当時の野党党首で豪元首相トニー・アボットが彼女を性差別主義者として非難し、女性差別的なメールの告発を受けてピーター・スリッパー元下院議長を解任するよう求めたことに対するものだった。

ジュリアは後に演説についてこう語っている。「私に向けられたあらゆる性差別的な言動に対して悔しい思いをこらえてきたのに、今度は私が性差別で非難されようとしていた。その不公平さ、その怒りがあのスピーチを後押ししました」

編集部注※ジュリア・ギラード 1961年生まれ オーストラリア労働党の元政治家。職場での女性の権利向上を目指す社会活動に長年携わり、2007〜2010年副首相、2010〜13 年首相を務めた、オーストラリア史上初の女性首相。2012年ミソジニーを非難する発言で世界的に有名に。

Translation & adaptation: Akiko Eguchi

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