「ピノー・コレクション」擁する、パリの中心地のアート宮殿

2021年5月、パリに開業した「ブルス・ドゥ・コメルス」は、「グッチ」や「サンローラン」「バレンシアガ」を擁する「ケリング」の代表フランソワ・ピノー氏の財団美術館。アートコレクターとして知られ、美術館の設立を長年夢に掲げてきたピノー氏のコレクションは、世界のアーティスト350人の作品10000点余りにも及び、絵画、彫刻、写真、インスタレーション、ビデオ、音声作品、パフォーマンスなどジャンルも多岐にわたる。杮落としでは所蔵するウルス・フィッシャーやピーター・ユイグら35のアーティストを紹介した。また、通称「ピノー・コレクション」とも呼ばれる同施設は、建築家の安藤忠雄が18世紀には穀物市場だったという歴史的建築物を改修し、美しい“宮殿”へと蘇らせたパリの新名所でもある。来年にかけて、現代美術作家のマイク・ケリーをはじめ、4人のアメリカ人アーティストにスポットを当てた新展示がスタートしている。

今秋のプログラムのメイン、マイク・ケリーの回顧展「Ghost and Spirit」はテート・モダンをはじめドイツやフィンランドの美術館と共催。会期は10月13日から2024年2月19日まで。

アメリカの女流画家リー・ロザーノの代表作品13点を展示する個展「Strike」を2024年1月22日まで開催中。イタリア・トリノのアニェッリ絵画館の協力を得てフランス初展示となる。