美術館で展覧会を鑑賞したあと、その余韻に浸りながらひと息つきたい……。美術館に併設されたカフェには独特の静けさがあり、ゆったりとくつろげるのが魅力だ。カフェだけの利用が可能な場所もあるので、ささやかな非日常感を味わいたい時に訪れるのもおすすめ。大きなガラス窓から庭園が望めるカフェや、世界的な建築家が設計したカフェなど、おすすめの美術館カフェを5軒紹介しよう。

「箱根ラリック美術館」は、アール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたって活躍した工芸家、ルネ・ラリックの作品を収蔵する美術館だ。
美術館には、ルネ・ラリックが内装を手がけた豪華列車の中でティータイムを楽しめるティーサロン「オリエント急行」(要予約)と、カジュアルフレンチとセミビュッフェのレストラン、そしてグローサリーショップの3つのエリアに分かれた複合施設「Hakone Emoa Terrace by 温故知新」を併設している。

カフェ利用もできるレストランは、2023年3月にリニューアル。ベーカリーとパティスリーが新設されスイーツビュッフェが楽しめるようになった。また、展示のためのショーケースをインテリアとしてリメイクするなど、美術館カフェらしい美しい空間が魅力だ。

ルネ・ラリックのため息が出るほど繊細でエレガントな作品を見たあとのティータイムにも、またカフェ利用だけでも可能なので、箱根旅の休憩にほっとひと息つくにもおすすめの場所。うつろいゆく箱根の自然を眺めつつ、季節ごとの旬の果物を使った『季節のフルーツタルト』(税込み¥700)を味わいながら至福のひとときを。

世界でも珍しい写実絵画美術館として、2010年にオープンした千葉市にあるホキ美術館。長い回廊型ギャラリーを歩きながら鑑賞できるのは、一見すると写真のようにも見える、細密な描写が特徴の絵画。現在は、人物の表情に着目した写実絵画のみを展示した「瞳の奥にあるもの -表情でみる人物画展-」(~2023年11月5日)が開催中だ。
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こんなに繊細なタッチで描かれてるの!?と思わず息をのみながら作品を見るのも楽しい。じっくりと目を凝らしながらの鑑賞は、普段使っていない神経を使うため、終わったときに「どこかでひと息入れたい」と思う人もいるだろう。

そんなときは併設のカフェへ。情報量の多い写実絵画を鑑賞したあとのほど良い疲れを癒やしてくれる、白を基調としたシンプルな空間が心地いい。季節ごとのドルチェも人気だが、おすすめは開館当時から人気のハヤシライス(ドリンクセットで税込み¥1,430)。店内のデザイナーズチェアに座ってリラックスしながら、コクのある濃厚な味わいを堪能して。ふと、大きな窓から外を見れば、景色がまるで写実絵画のように見えるかもしれない。
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