×

チャ・ウヌ、ロウン、そしてD.O.! 韓国ドラマを彩る現役アイドル俳優「演技ドル」の魅力

D.O.(ディオ)

「リーガルクレイジー真剣勝負」
Licensed by KBS Media Ltd. ⓒ 2022 KBS. All rights reserved

第3世代を代表するアイドルグループ EXOのメインボーカルにして、若手名優

長く韓国エンターテインメントを楽しんできた人なら、EXO(エクソ)をご存じだろう。EXOは2012年に韓国大手芸能事務所であるSMエンタテインメントから、当初12人でデビューしたダンスボーカルグループだ。その後、一部のメンバー脱退を経て、現在も9人で活躍している。2013年に発表した「GROWL(ウルロン)」の大ヒット以降、EXOの人気はすさまじく、韓国内で高い認知度と人気を保ってきている。そのEXOでメインボーカルを務めているのがD.O.(ディオ)だ。2019年7月から兵役のため、音楽や演技から遠ざかっていたが、2021年1月に除隊し、EXOとしても、俳優としても活動を続けている。

歌手になることを目指していたD.O.は、SMエンタテインメントでの練習生時代に演技の基礎的な訓練を受けた以外、専門的な勉強をしてきたわけではなかったが、2014年の「大丈夫、愛だ」に出演。本作では、主人公の人気小説家のファンで自らも作家を志す高校生役を務めた。その後も数本のドラマや映画に出演するが、D.O.の演技がEXOファン以外の多くのドラマファンから評判を得たのは、2018年に公開された「100日の朗君様」ではないだろうか? 本作はロマンチック時代劇+ミステリという仕立てで、記憶喪失に陥った世子(せじゃ:朝鮮王朝時代の皇太子)が、庶民生活を送る中で、思いを寄せる女性と結ばれるまでを愛らしく、感情豊かに演じていた。そして同じ2018年の映画「スウィング・キッズ」では主役を担った。朝鮮戦争中の捕虜収容所で、捕虜の青年たちと、彼らにタップダンスを教える米兵との交流が描かれ、D.O.の素晴らしいダンスシーンを堪能することが出来る。映画としての完成度も高く、未見の方には一度視聴をお勧めしたい作品だ。

2022年10月には主演ドラマ「リーガル・クレイジー真剣勝負」が公開され、強い正義感で悪人と戦う、異端児検事、チン・ジョン役を演じている。本作は、アクションシーンも交えたコメディを基調としており、これまでD.O.が演じてきたキャラクターとは異なるタイプの弾けた演技が楽しめる。

そんなD.O.だが、彼の本名であるド・ギョンスという名前の方が実は馴染みがある、という方もいるだろう。むしろ韓国ドラマ/映画ファンにとってはEXOのメンバーということを知らず、ド・ギョンスとしてご紹介した方がしっくり来たのかもしれない。

今回ご紹介した以外にも、韓国ドラマ界にはたくさんの演技ドル、アイドル出身の俳優が活躍している。K-POPで培われたダンスや表現力は、俳優としても大きな武器になっていることは間違いないようだ。

text: Ryoko Morita

韓国ドラマの名作はタイトルだけではわからない
3つの韓国ドラマから学ぶ、幸せの掴み方
ナム・ジュヒョクにジニョン、ソン・ガンも!? 韓国イケメン俳優、兵役事情

関連情報

リンクを
コピーしました