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映画の世界でもファッションのパワーを知らしめた
ファッションアイコンとしても知られるフランスを代表する名優カトリーヌ・ドヌーブが主演を務める、第28回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品。
彼女が着る気品あふれる衣装のすべてがイヴ・サンローランによるデザイン。当時の女性たちの「夫に従順な妻という役割だけでは、女性は幸せにはなれない」という、現代にも通ずる苦しみを描く本作での衣装の役割は素晴らしい。女性らしい清楚さと気品に加え、男性性を表現する強さも兼ね備えているミリタリーコートは印象的だ。映画において、衣装は主人公の心を映す鏡のような重要な存在。サンローランの美学が作品のテーマと合わさり、セリフからだけでは読み取れない心の機微をファッションから深く理解できる。
『昼顔』だけでなく、イヴ・サンローランのミューズとして40年来の友人でもあったカトリーヌ・ドヌーブのファッションからも、彼の美学を感じられるだろう。