役所広司や是枝監督作『怪物』が受賞！　豪華セレブが集結したカンヌ国際映画祭を振り返り

フランスのリゾート地、カンヌで開催される世界三大映画祭のひとつ、カンヌ国際映画祭。今年は2023年5月16日〜27日（現地時間）の日程で行われ、フランスの『Anatomy of a Fall（英題）』が最高賞のパルムドールを受賞した。

日本勢もドイツのヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS（原題）』（日本公開未定）で主演した役所広司さんが男優賞を受賞し、日本映画初の「クィア・パルム」賞を受賞した是枝裕和監督『怪物』（6月2日公開）の脚本家、坂元裕二さんが脚本賞を獲得するという快挙を果たし、日本でも話題沸騰中！　またカンヌ・プレミア部門で上映された北野武監督の新作『首』（11月23日公開）も海外メディアに数多く取り上げられるなど、高評価を得た。

『怪物』是枝監督とキャストが9分半にわたるスタンディングオベーションに感動

2018年『万引き家族』でパルムドールに輝いた是枝監督の最新作『怪物』の上映会がカンヌ2日目の夜に行われた。上映会の前には、是枝監督、脚本を手がけた坂元さんや出演者の安藤サクラさんや永山瑛太さんらがレッドカーペットに登場。2人の子役、黒川想矢さん、柊木陽太さんの愛らしい様子は海外メディアでも多数報じられた。

是枝監督と子役の柊木さんはアルマーニのタキシードに身を包み、永山さんはグッチのタキシード姿を披露。背中が大胆に開いたシャネルのロングドレスをまとい、同ブランドのジュエリーを煌めかせた、安藤さんの洗練されたモードな装いにも注目が集まった。

上映後は9分半に及ぶスタンディングオベーションを受け、インタビューで「地響きのような拍手で本当に圧倒されました」と安藤さん。是枝監督は「皆さんの顔がとても輝いていて、いい上映だったと感じた。とても良かった」と語った。

また作品の音楽を担当し、今年3月に亡くなった坂本龍一さんとのやりとりにもふれた是枝監督。病気で難しいかもしれないが「諦めたら後悔する」と思って、使いたい音楽をあてこんだ映像を手紙とともに送ったところ、「映画全体を担当する体力は残っていないが、すでに1、2曲浮かんだのでできたら送る」という返事をもらったことを明かした。坂本さんの最後の映画作品となった本作は、6月2日（金）、全国で公開される。

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