GW旅行しなくても楽しめる！ “とんでも旅”ドラマ＆映画

GWは旅に行くとお金がかかるし、どこへ行っても混雑しているし、家でのんびりと、お気に入りやマイリストに入れっぱなしにしていた映画や、一気見したいと思っていたドラマを楽しむのが正解？

そこで、誰もがうらやむような素敵な旅へ出かけたものの、そのおかげでとんでもない目にあってしまう話題作をピックアップ。旅に行きたかったのに行けなかった人も、仕事でGWなんてない！という人も、観終わった時にはきっとこんな気分になるはず。「旅行なんて行かなくてよかった！」

エミー賞最多受賞ドラマ「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル」

高級リゾートホテルを舞台に、クセ強めな金持ちの宿泊客と訳ありな従業員の1週間を描いたドラマ「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル」。

金、階級、セックスなどをテーマに、富裕層の“あるある”を痛烈に皮肉ったブラックコメディで、2022年エミー賞にて、リミテッド・シリーズ部門作品賞、監督賞、脚本賞、助演女優賞、助演男優賞の5部門を制覇。第74回プライムタイム・エミー賞での最多受賞となり、あまりの評価の高さと人気ぶりでシリーズ化が決定。

米誌『People』によると、名作ドラマ「フレンズ」のレイチェル役ジェニファー・アニストンや、本年度アカデミー賞で助演女優賞を獲得したジェイミー・リー・カーティスなど、演じる側もこぞって出演したいと公言しているほど、ホットなドラマだ。

そんな話題作の人気の理由のひとつが、シーズン1、2ともに登場して強烈なインパクトを残したジェニファー・クーリッジ。わがままで面倒でイタいけど、どこか憎めない裕福なマダム、タニアを演じた彼女は、アクの強いキャラクターだらけの中でもひときわ存在感を放ち、先述のエミー賞のほか、ゴールデン・グローブ賞など多数受賞。
2023年、米誌『TIME』恒例の「世界で最も影響力のある100人」にも選出されるなど、61歳にしてハリウッドの最前線に返り咲き、一躍ときの人となっている。

1990年代にデビューしたジェニファーは、『アメリカン・パイ』や『キューティ・ブロンド』など、当時の人気作に出演するも、その後キャリアは低迷。あるインタビューでの本人の発言によると、アリアナ・グランデの2019年の大ヒット曲「thank u, next」のMV出演が再ブレイクのきっかけとなり、本作にも抜てきされたとのこと。

またこの作品は、痛烈な社会批判が込められている一方、リッチで陽気なバカンスムード満点のロケーションも楽しませてくれる。シーズン1はハワイで、シーズン2はイタリアで撮影され、風光明媚（めいび）な名所も多数登場し、見ているだけで旅しているような気分になれるのも魅力。

米版marieclaireによると、ロケ地は実在する5つ星ホテルで、高級リゾートとして世界的に名高いフォーシーズンズ。シーズン1は米ハワイ・マウイ島のフォーシーズンズ リゾート マウイ アット ワイレア、シーズン2はシチリア島のサン ドメニコ パレス タオルミナ フォーシーズンズ ホテルで撮影されたとのこと。

どちらもうっとりするほど美しいラグジュアリーなホテルで、行ってみたい！という気持ちになるけれど、ドラマを観終わった後には、“ホワイト・ロータス”には泊まりたくない！と思うこと間違いなし。なおシーズン3の舞台はタイが有力だと報じられている。